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友人との旅行を終えた。

旅行自体が楽しいってのは元から知っていたことだけど、一緒に居て心地いいと思える友人と旅行に行くことでブーストがかかり、二倍三倍以上の楽しさに変わる。

普段は一人でいることが多いからなおさらそう感じるのかもしれないが、電話越しに話すのと直接会って話すのでは全く意味が違ってくるんだなとも思った。

ただ、帰るときには楽しさが寂しさに変わる。一人旅行では感じることのない寂しさが友人との旅行ではあった。

この寂しさを抱えて家に帰る時間が長ければ長いほど憂鬱な気分になり、自分の中の負の感情が溢れ出そうになってしまう。溢れ出そうになるだけで絶対に口から出ることはないけど、一度生成された言葉は脳裏から中々消えることはない。

誰にも話したくないという自分の性格もあって、吐けばスッキリするはずの物がしばらく喉奥に残っているような感じだ。

行く時はどれだけ時間がかかってもいいから、帰りは10分とか20分で帰れるようになってくれないかな。


けど、寂しい気持ちや憂鬱な気分を抱えるの嫌いではない。もちろん、ないに越したことはないんだけど、今まで自分が持ち合わせていなかった感情が湧き上がってくるのが嬉しくもある。

人との出会いがあれば別れも当然ある。そのため、関係性が途切れそうになったらそこが終わりであって、繋ぎ止めようとする奴ダセエ(笑)、とまで思っていた。

でも今自分はダセエ(笑)側に立っている。ずっとずーっと仲良くしていきたい人と関係が途切れそうになった時、今なら自分から繋ぎ止める気がする。

自分を達観して、常に落ち着いていてクール振っているのが格好いいと思っていた少し前の私からしてみればありえない行動だ。本当にありえない。

関係性を維持したいと思えるような人に出会えたことは本当に運がよかったとしか言えない。その人に出会えなければこんな風には思わなかっただろう。

アラサーにさしかかっている中で、周りの同世代と比べたらかなり遅いかもしれないが、新たな感情が追加されたような気がした。




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