なぜ女性がBLにハマるのか

最近BL作品が増え、それらを盛り上げているのが「腐女子」と呼ばれる女性たちだ。

正直「腐女子」について追求するつもりはない。
「オタク」のように人々をあるイメージとともに縛る単語はあまり好きではない。

もっと単純に、女性がなぜ男性同士の恋愛模様に心を動かされるのか。
逆に、これと反対の現象(=男性が女性同士の恋愛模様に心を動かされること)があまりないのか、興味を持った。

考えた末、一つ腑に落ちたことがあった。

BLは、女性のハンディがない世界を描いているからである。

社会において女性が抱えるハンディはいくつかある。
長い間、社会に残る性差の問題から結婚・子育てを見越した恋愛の悩みまで。そして、最近のドラマはこうしたハンディを題材にして、女性の(異性との)恋愛模様を描いていることが多い気がする。
もちろんメッセージ性の高いドラマもあるが、ほとんどは「もうそろそろ見飽きたよくある恋愛ドラマ」として数週間後には忘れられているのではないだろうか。

一方で、BLでは女性のハンディが物語を成立させる上で必要な要素に含まれない。
つまり、女性目線で見たBLは純粋に「人と人との恋愛」が描かれているのである。

ここでは男性同士の恋が抱えるハンディがないと言っているわけではない。
単純になぜ女性がBLにハマるのか考えたとき、そこには「女性が体験できない恋愛」が描かれているからだと自分は考える。

それに対して一種の憧れや虚無感が生まれ、女性たちは心を動かされるのではないだろうか。

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