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庭DIY:荒地を開墾して芝生の庭へ

昨年6月に箱根の仙石原に移住してから1年と少しが経ちました。

その期間、多くの時間を費やしたことの一つがススキが生え放題(だけではなかった…)の庭の土壌改良と整地、そして夢のBBQができる芝生の庭に生まれ変わるまでの格闘でした。

今回はまだ未完成ながら、ある程度形になったということで、芝生の庭になるまでの過程を記録の意味も込めてお伝えします


元々の状態

箱根の仙石原に移住したわけですが、その決め手になった大きな理由の一つは土地が安い!でした。坪単価5万円という、東京で考えるともはや異次元の安さ。

購入当時は広いのに安い!、と今思えば大いに能天気に喜んでいたのですが、広いということは外構を業者さんに頼めばそれだけ高くなる(見積もりもしましたが予算的に無理でした…)となるし、雑草やら何やらで管理も大変だし、ということについて、考えていなかったわけではないのですが現実に直面すると全く違う大変さがありました。
その"大変さ"というのが、それを楽しいと思えるか辛いと感じるかは人それぞれで、私は前者が7割といったところでしょうか。大変だけど自分の努力で少しづつ庭が憧れの形になっていく過程を楽しんでいます。

1年前、移住当初の庭。これでも家の施工会社さんが数ヶ月前に
刈ってくれたおかげで大分ススキの背丈は低いですが、
放置状態だと背丈以上、2mはあります

草刈り、草拾い

まずはこれをしないとどうにもならないということで、安くて品質もおそらく大丈夫だろうという草刈機を購入。

草を刈っては燃えるゴミの袋に入れて捨てる、刈っては入れて捨てる、の繰り返し。

一番大きいゴミ袋でもすぐ満杯になる量のススキ


耕運〜そして本当の戦いへ

うっすらと気づき始めてはいたのですが、ここからが本当の戦いでした。
芝生の庭を目指しているのですが、芝生はwebで調べると、ここのような粘土質の硬い土壌では生育が良くなく、土壌改良という作業をしてから芝生を張らないと育たないとありました。

じゃあその土壌改良というものをしようと乗り出したわけですが、この土地はなぜか少し掘ると大きめの石、もはや岩と呼べるサイズの塊がゴロゴロ出てきます。

これで伝わるかわかりませんが、とにかく重いです…。

さらに元々は大きな木が4本ほどあり抜根は流石に業者さんに頼んだのですが、根が地中広くに張っており、少し掘るとこちらも出てくるため、引っこ抜くか小型のチェンソー(カインズで購入)で切ることも必要になりました。

木の根っこを実際に見たことありますか。こちらの細いが長ーいのが根っこで、
力一杯引っ張るとズボズボっと、どこまであるんだというくらい地中に出てきます。

その後は、上にある写真にもあるススキのカス(?)を集めて捨てて行きます。ススキは枯れても固いカスが残るのですが、これが地味に一番嫌な作業だったかもしれません。購入前から何年にもわたって春夏に育ち秋冬に枯れるを繰り返して枯れたカスが放置されていたからだと思うのですが、カスが何層にも堆積していました。ここでも集めて捨てるを繰り返し、100回は超える回数でやったと思います。

取っても取っても無くならない刈りカス。


土壌改良

そういった地道な作業を毎週土日のどちらかを潰して繰り返し、やっと人様に見せても良いかな、という状態まではきました。(手前側のみ。奥の方までは体力が届かず、今年の冬に取り組みます。)

ここまでくれば土壌改良に取り組めるはず、とスコップとクワで取り組みましたが広すぎて無理、ということでwebで探して、アグリズさんで耕運機をレンタルしました。(アグリズさん:https://www.agriz.net/rental.html?srsltid=AfmBOoqGjSBiqtWGjxN8bpKCy1KKgXAPh6gugASGELVpGXmcF7-u_HUR

これが大当たりで、各段に効率がアップしました。

レンタルしたマキタの耕運機。耕運機の力を理解したので、その後に安い耕運機を購入しました。

耕運の速度は上がったのですが、しっかり耕運できる分、また岩や木の根が出てきます。耕運→ガツっと跳ねる、ということは何かある→スコップで掘って岩やら木の根を取り除く、を繰り返し、1度目の耕し作業が終わりました。

しかし、粘土質の強い土なのでこのままではカチカチになってしまいます。ここでもweb検索をすると芝生の育成には川砂が良い、そして量を計算するとホームセンターで買える砂では到底足りない、我が家も5トン!?ととんでもない量になったので、業者さんに届けてもらいました(アイディー建材さん有難うございました。https://www.id-kenzai.com/%E9%AA%A8%E6%9D%90%E4%B8%80%E5%BC%8F%E8%B2%A9%E5%A3%B2/

5トンの砂が自分の家の目の前に…

届いた砂とその他に土壌改良に必要なものとして我が家では籾殻、籾殻くん炭、腐葉土をこちらもwebに書いてある量から我が家の庭に換算するとすごい量になるので、ホームセンターで何回かに分けて購入してストックし、耕運機で混ぜ込みました。

黒くなっている箇所が混ぜ込まれた箇所。
右にある石・岩は全てこの土地から出たものですが、1/3くらいです…

芝生張り

これでやっと準備完了、ということで5月のゴールデンウィークに芝生を貼りました。芝生も重いので通販で届けてもらえれば良いのですがとても高くなるので、箱根 仙石原から御殿場に行って軽トラをレンタルし、数回に分けてカインズやジャンボエンチョーで購入して運びました。どうせならと3種類(高麗芝、姫高麗芝、TM9)を張り分けて違いを楽しもうと考えました。

張った当時はこんな感じでした。色合いが枯れているようで、大丈夫か…?
とは思いました。上の方にあるのはやばい重さの岩です…


6月頭の状態。大分緑が増えてきました。
8月末の今は青々としています。

1年頑張ってみての感想

人によるとは思う、という前提ですが、自分は楽しかった、やって良かったなという気持ちです。
自分の人生でここまでしっかりと庭と向き合うことはここに移住しなければ無かっただろうし、いろいろ調べる中で土や芝生、ススキを始めとする雑草への理解も深まり、それに対してスコップやクワ、耕運機まで使いこなして対応していく中で、自然で生きる力も格段に高まったように感じました。

こんな貴重な体験をできるのが地方の魅力だと、改めて感じました。

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