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【7/29更新追記】境町歴史民俗資料館/スタンプラリー「資料館で茨城を知ろう」7箇所目

資料館で茨城を知ろうスタンプラリー7ヶ所目は、境町歴史民俗資料館です。(7/29に上部、更新追記しました)スタンプラリー7箇所目は、景品がいただけます!
なんと!

館内にも飾ってある、歴史民俗資料館のシンボルでもある、馬形埴輪の絵の暖簾で〜す!

暖簾、嬉しい〜!!!
しかも、境町の画家の光山茂さんの絵で、境町の町史の各表紙の絵も描かれていらっしゃる方です!ありがとうございます!!!
ちなみに、境町の史書は、制作に5年かかったそうです!

お話し伺いました、境町歴史民俗資料館の野村館長さんは、元茨城県立境高等学校の日本史の教諭で教え子は大勢!サッカー部の顧問時代は、指導者、Jリーガーを育てられ、境町史編纂委員でもあり、2016年に館長に就任以来、コロナ前は年3回講演されるなど、ご活躍されている方です!⇩

この日も、私の前は役場の方、私のあとは教え子皆さんと、一時間単位で来客がありました。御用の方は、要予約ですね!
以下、お聞きしたお話しです。

★境町は、他の茨城県と違いますね!とよく言われますが、下総国(しもうさのくに)=千葉県と、常陸国(ひたちのくに)=茨城県
境町は、そもそも元千葉県、関宿藩の領地だったんです。

東北と北関東と江戸を結ぶ町で、境町を経由して江戸へ流れてゆく「境河岸(さかいがし)」の町です。
旅館、宿、飲み屋さんが沢山あって、昔の浅草と新宿が一緒になったような賑わいで発展した町です。歴史を見ると、住人の9割が、職人と商人の町で、農民は一割もいません。

★境町といえば、河岸(かし)文化、猿島茶(さしまちゃ)、日光街道(参勤交代で井伊直弼も通っている。古文書なども多数)

7年前に館長になりましたが、この歴史民俗資料館は、明治大学の監修です。詳しくは、平成30年11月23日(金)の茨城新聞をご覧ください。

館内にコピーがありますのでお読みいただけますが、要約すると
1.1979年11月に開館
2.40年後、2016年就任時、かび臭く、展示は雑然、収蔵庫も物置状態で課題山積み。
3.明治大学文学部の吉田教授から地域博物館再生の実践研究のフィールドワークに使いたいとお申し出あり
4.住民主体のボランティアで運営
5.17年3月〜18年9月まで明治大、大妻女子大、和洋女子大など学生が3〜6泊ずつ泊まり込みで実施

…というわけで、野村館長いわく、
★テーマ(猿島(さしま)茶と河岸(かし)文化)を絞り、子ども達や興味がない人でも分かる長くない簡潔明瞭な説明文と見やすい展示)を心がけて生まれ変わったそうです。
2022年現在も、どんどん所蔵品が増え続け、展示していないものも沢山あるそうです。

★資料館は明治大学、猿島茶は、千葉県柏の麗澤大学、観光は立教大学、英語はフィリピンから講師をお招きして皆で勉強している。

★その他、境町観光協会の冊子として、
利根川・江戸川の魅力を活用したDMO観光地域づくりの連携事業 川と歴史観光資源調査『境河岸の繁栄と利根川河川水運』〜江戸時代の境町(境河岸)を執筆されてます。

また、「境町歴史民俗資料館だより」として毎月テーマを変えて執筆されており、2022年の7月号は、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に合わせ、「鎌倉殿の家臣 境町の御家人 幸島(さしま)氏」を執筆されてます。

これら全て、資料館に展示しておりますので、歴史ファンの方は、来館された際に、是非、お読みください。

★幸島(さしま)氏は、平将門を討伐した藤原秀郷の末裔で、鎌倉時代の「吾妻橋」で承久の乱での奮戦が有名。

【質問】
私は、歴史が苦手で、14箇所のスタンプラリーで各歴史民俗資料館を訪問し、職員さんからお話しを伺いましたが、
・平将門派
・源氏派
・佐竹に滅ぼされちゃった派
などいろいろ入り乱れています。
ここ、境町は、平氏、源氏などざっくり分けると、どうなるんですか?

【回答】もともと関宿藩の領地で、(徳川のお母さんや子どもの**があるなど、沢山教えていただいたのですが、メモが乱筆で解読不明のため割愛)徳川にゆかりがある

【感想】
・馬形埴輪!町の指定文化財。百戸(もど)遺跡より出土。この馬形埴輪、とっても人気で、暖簾の絵にもなっています。

猿島茶と書いてさしまちゃ、です。境町は、猿島茶の町。野村佐平治と、中山元成(坂東市)

このおふたりがいなかったら、猿島茶は無かったそうです。ちなみに、この野村佐平治は、野村館長のご先祖様だそうで?!

猿島茶の道具

もともと、沼と畑しかない地域で、「猿島のからっ風」と言われるくらい、砂埃の風が強かった。作物を育てる畑の土の侵食を防ぐために、お茶が植えられていただけだった。そのお茶を売ろうと考えたなんて、当時は誰もいなかったそうです。

縄文時代のだよ〜!

野村館長、お話しありがとうございました!

猿島茶が売れてきて、粗悪品になりかけそうになった時に、組合組織のようなものを作って、品質管理に努めたという記載がありました。

シルクロード(織物の歴史調べ)を巡った際、各地の養蚕、織物の歴史にも同様なことがあったのを思い出し、個人じゃなくて大きく団体になることで、品質管理が向上するんだなと感じ感想をお伝えしたところ、

「ひとりじゃ出来ないのよ」
「僕も、先生、先生、先生がいてくれないと困るんですって、こうして定年後も、教え子に雇われて、皆に必要とされて、本当にありがたい」
というような意味合いの発言をされたのが印象的でした。

ここの文章も野村館長が書かれたんですって。

お話し伺って思ったのは、野村館長のような詳しい専門家が一番大事、重要!ですが、実際にその地域に住んで暮らしていた、その時代を生きた現地の方々が、当時の思い出を振り返って語っていただけるような「かたりべ」の存在が重要になってくるだろうなと思います。

分厚い古文書たっぷり〜!

旧内田家住宅【東京都】練馬区指定文化財」 でも書きましたが、この「かたりべ」の話しをお伝えしましたら、野村館長自身が、そうなりたいとおっしゃってました。
野村館長は、今でも充分そのままで、かたりべ役も担っていると感じます。
あとは、沢山の教え子の中から、右手左手になるような、意思を継いだ「愛弟子」「一番弟子」に繋げていけたら、境町さんも安泰でしょうね!(誰目線?!)

私個人としては、
「長ければ良いってもんじゃない。一分で読み終わって展示を見て分かる文章」などの「ストーリーのまとめ方(見せ方)の御努力」などを聞けて、大いに勉強になりました。

今後の、地域おこし協力隊の活動に活かしたいと思います。
野村館長、ありがとうございました😊

実は最初に伺った日が、館長さんと担当の先生お二人ともお休みで、資料館そのものが閉館しており、御用の方はお電話を…で、急遽、職員さんが車で直行して開けてくださったので、スタンプラリーの景品なども分からないということで、再訪させていただきました。その話を⇧に更新追記しています。2度目は事前に電話して、野村館長さんにアポを取ってから行きました。

一番最初に行ったときの感想

★高瀬舟と宿場町
・千葉の関宿町(野田市)とを繋ぐ「高瀬舟」
・利根川を渡り、江戸と奥州(岩手、気仙沼など)を結ぶ「境河岸」
・猿島茶(さしまちゃ)が有名

【感想】
・中は写真撮影オッケーで二階建てでした!
・一階に猿島茶のことなど詳しく展示されてました。
・職員さんと、自動運転バスとコワーキングスペースに行った話しで盛り上がってしまいました。
・ちなみに境町の皆さんは、埼玉の大宮や千葉の野田や柏などが近いので、良く遊びに行くそうです。茨城県も広いので、東西南北で生活圏違いますよね。

境町の花火は、9月に延期になったそうです。
境町の花火を楽しみにしている皆様、9月をお楽しみに!

境町歴史民俗資料館さん、るるぶなども見せていただき、ありがとうございました😊

境町の自動運転バス【茨城県】子どもと遊べるママとパパのためのワークスペース「S-WORK+KIDS」

8箇所目 桜川市真壁⬇️

14箇所スタンプラリーの目次⇩


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