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人生初のトレーラーハウスで奥三河の素晴らしさを満喫した1週間。ラリーでも有名な愛知県新城市「作手高原」だから相応しい【3つの移住】とは?

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 お会いした皆様、このような素晴らしい体験をさせてくださった皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。
 宜しければFacebookの友達申請やTwitterのフォローなど、どうぞお気軽にお願いします。

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 今回の記事で、私は移住ソムリエとして「どのような人が作手高原には相応しいか?」を考えることにしました。
 作手高原の持つ魅力を最大限に引き出すためにはライフスタイルこそが重要になると感じたからです。
 もしかすると地域の皆様とは違うかも知れませんが、よそ者の視点が何かのお役に立てば幸いです。
 なお、本号は無料でご覧になれます。ご安心ください!
(無料公開の理由は後ほど🙂)

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作手高原のトレーラーハウスに移住した1週間

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 愛知県新城市作手の長者平団地、果たして読めるだろうか? しんしろ市つくで、ちょうじゃひら…が正解で、ここに「お試しトレーラーハウス」がある。
 ここは作手高原への移住や2拠点生活を考えている人が、冬季は最大1週間、それ以外は最大3日間、無料で借りることができる(2018年8月から2020年3月までの期間限定)。
 お借りする際、「東京の方は初めてです」と言われたが、隣の豊田市や豊川市などをはじめ、県内や近郊の人達の利用が多いそうだ。

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 読み方すらおぼつかない私とは対象的に県内の人達にとって新城市は「近場で自然と触れ合える場所」として人気だ。
 作手高原を移動時のルートで通る人も多いことから、市役所よりも500mも標高が高い中山間地域にあるにもかかわらず、不便な場所だと表現する人が少ないのが特徴的である。
 長者平団地の徒歩圏内に総合支所、スーパー、ガソリンスタンド、小学校、郵便局などがコンパクトにまとまっており、周辺だけでも充分に生活できる。

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 トレーラーハウスは豊橋市のルクラ株式会社が製作したワンルームマンション程度の広さのタイプで、寝具や日常品などは利用者側で準備する。
 言うなれば冷暖房やウォシュレットやシャワーやキッチンや冷蔵庫まで完備されている「豪華なテント」だ。
 ウッドデッキから眺める夜の星空、明け方に窓一面に朝日が昇る絵画のような風景など、都市部とは違う非日常的な感動を味わうことができる。

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温泉ソムリエ「半分、青い。」移住ソムリエに導かれて新城市

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 私の趣味は足湯巡りで「温泉ソムリエ」でもある。温泉ソムリエとは温泉愛好家の間で非常に知名度の高い認定者数15,000人を超える人気資格だ。
 認定者有志による大小様々なコミュニティが存在することも大きな特徴で、最も魅力的なものの1つが「中部温泉ソムリエの会」である。
 今回の滞在中に開催された「道の駅 もっくる新城でモーニングを食べて『湯谷温泉湯めぐり葉書』を楽しむイベント」に参加したところ、当日、諸先輩方にトレーラーハウスまで送り迎えまでしていただいてしまった(感謝感激)。

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 昨年、私は傾倒する温泉ソムリエをお手本に「移住ソムリエ」を創設し、ものづくりをテーマに東京と中部地方を結ぶ事業の「旅する小箱」を開始した。
 この起点がドラマ「半分、青い。」でも話題になった岐阜県恵那市の岩村町で、東京との往復で経由する魅力的な場所を面識ある人達と共有している。
 ドラマの中では五平餅が注目されたが、実は作手高原の「道の駅 つくで手作り村」はドラマ以前から美味しい五平餅で有名だったり、「道の駅 鳳来三河三石(ほうらいみかわさんごく)」は岩村町から浜松市に向かう国道沿いだったり、新城市と不思議な繋がりを感じる。

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 さらに新城市に隣接する東栄町では偶然にも同じ移住ソムリエの名称で同町への移住支援活動をされており、1月に表敬訪問させていただいたのだった。
 私にとっての東栄町は長野県飯田市や静岡県浜松市の皆様とのハブにできる魅力的な地域、新城市の作手高原は豊田市や豊橋市との皆様とのハブにできる魅力的な地域だと考えている。
 そして移住と言う視点では、作手高原は以下のような移住に相応しいと感じたのだった。

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❶就農型の移住「家庭菜園の延長ではない『農業のプロ集団』への実質的な就職」

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 作手の名の由来には、作手権(耕作する権利)、くで(湿地)の2説があるが、いずれにせよ歴史的にも田畑との関係性が深いことが推察でき、事実、トレーラーハウスからの景観は農村地帯そのものだ。
 作られる米「ミネアサヒ」は温暖な地に多い酒米ではなく、高原だから作れる食用米だ。幻の米とも言われる流通量が少ない高級米で、これが道の駅の五平餅が美味しいと評判な理由の一つなのだ。

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 近年、家庭菜園の延長的な感覚での農業を売りにする移住施策も少なくないが、新城市の場合は全く異なる。
 趣味や余暇に特化した移住支援ではなく、あくまでもビジネスとしての「就農支援」であり、農家として生活するための資金を稼ぐことを第一に考えている。
 「どれくらい稼ぎたいのか」から考えて、初期投資額や資金調達方法などを決め、人を雇用する経営者として実質的なお金の事も詳しく学ぶ。

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 まるで私が通う東京都の創業支援のStartup Hub Tokyoの農業版、まさに【Startup Hub Nogyo】である。しかし、多彩な分野での新規事業の起業とは異なり、農業塾などを通じて自らの作物に特化した具体的な技術習得ができる。
 高原の特性や市場価値を踏まえ、作るべき作物、つまり、お金にできる作物も決まっているので、フランチャイズに加盟することに近い感覚かもしれない。
 作物や農法にこだわりがある人には向かない反面、脱サラして農業をやりたい人、定年後に「年金プラス100万円」を稼ぎたい人などには非常に魅力的だ。

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❷求職型の移住「市内だけではない3つの『豊』による求人パワーをフル活用」

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 実は作手高原の最大の特徴が都市部へのアクセスの良さで、市内だけではなく、豊田市、豊川市、豊橋市と言う商工業都市が通勤圏内にある。
 滞在中に「トヨタのお陰で仕事はある」と話す人々が多かったが、子会社、系列会社なども含めて人を雇う力のある産業都市に近いことが最大の強みだ。

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 一方で名古屋市とのアクセスが良い豊橋市は駅前に繁華街もあり、お世話になっているコワーキングスペースのトライアルビレッジ豊橋サイエンスコアなどもある新しいことに積極的な都市だ。
 アルバイトやパートの賃金も高く、実際、浜松市よりも時給が高いので豊橋市で働いている女子高生もいる。
 また豊橋市の間に位置する豊川市は、観光名所の豊川稲荷のイメージが強いが、実際にはファミレスや大型ショッピングモール、ドラッグストアなどが並び、郊外の賑わいがあり、これらの店舗でのパート募集も多い。

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 作手高原の人からの「どこにも行けるが車でないと行けないので不便」と言う声もあり、確かに地域内に鉄道が無いのはデメリットだ。
 ただ多種多様な働き方に対応できることを考えるならば、万一、今の職場を辞めることがあっても、新たな職場を探しやすいことは、永久雇用ではなくなりつつある今の時代にはメリットだ。
 近いので「引越し」だと言われてしまうが、実は結構、周辺都市から「移住」している人もいる。

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❸ラリー型の移住「車を愛する『自分のためのご褒美』として手に入れるオアシス」

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 7日間での走行距離は2,392km。私は免許を持っていないので運転するのは常に夫で、東京との往復には一般道を寄り道しながら走ることが趣味でもある。
 車好きじゃないとできない趣味だと思って「相当な車好きだよね」と言うと、即座に「ボクは『車でどこかに行く』のが好きで、本物の車好きはこんなもんじゃないよ」と否定された。
 実は夫は大卒後に自動車雑誌の会社の編集部に就職するも、真の車好きたちとのレベルの差を痛感して転職している。

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 免許の無い私には「真の車好き」と言われてもピンと来なかったのだが、突然の来訪にも関わらず迎えてくれたオートランド作手の皆様を見て「この人たちだ」と思った。
 いい意味で人生の中心に車があり、インストラクターで自らのショップGarage KM1を経営する緒方彰さんはもちろん、普段は車とは関係ない仕事で休みになるとサーキットを走ってリフレッシュしている人も然り。

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 トレーラーハウスに泊まっている話をすると誰もが興味津々だったが、車好きの2拠点生活の場としても絶好の地かもしれない。
 ラリー風に表現すれば、仕事というSSのあと、週末ビバークは作手高原、サーキットのSSでリフレッシュし、リエゾンから人生の新たなステージに向かう…みたいな?
 そんな車好き人生のオアシスには、もちろんログハウスではなくトレーラーハウスこそ相応しい🙂(了)

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ご当地グルメコーナー😋

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 新城グルメ、レベル高いです。まずは私たちの10連発をお見せしましょう👍

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1.五平もち😋300円
- 道の駅 つくで手作り村 -

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 幻のお米「ミネアサヒ」を使用。お味噌も一年かけて作った特製品で食べ応えもあります🤗

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2.美河フランク😋350円
- 道の駅 つくで手作り村 -

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 オートランド作手の皆さんに美味しいとおススメされ、ホントに肉汁たっぷりの絶品。テレビでも紹介されたので売り切れも早いです😆

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3.しあわせ工房のシフォンケーキ😋
- ご近所さま🙏 -

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 こちらはご近所さまからいただいたのですが、ふわっふわで美味しくてビックリ。東京で売れば行列できるんじゃないかと思うくらい圧巻のクオリティ😍甘さ控え目なので、あっという間に2人でペロリといただいちゃいました🙏

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4.五平もち😋300円
- 高原ハウス -

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 パッと見は道の駅 つくで手作り村に似てるけど、タレの味が全然違ってビックリ‼️どっちが美味しいとかじゃなく、食べ歩いて自分の好みを探すしかないです🤣

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5.名古屋コーチン串焼き😋3本600円
- 高原ハウス -

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 東京だったら「時価」とかになりそうな天下の名古屋コーチン様の串焼きが「あり得ない価格」で食べられます。焼き加減も神業で、弾力が違います😍

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6.コーチンたまごかけ😋350円
- 高原ハウス -

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 名古屋コーチンの卵、しかも🍚はミネアサヒ‼️もはや「とんでも価格」です🤣お店のお母さん良い方で、地域の方たちも食べに来てます✨

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7.各種お弁当😋天丼は350円
- 愛知東農協Aコープ 作手店 -

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 こちらも🍚はミネアサヒ。焼き芋が人気で地元の人たちが買ってましたが、天丼に入ってたお芋も超甘かったです。ちなみに生協のコープと違って、会員じゃなくても普通に買えます🙂

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8.モーニング😋500円+みそ汁120円
- 道の駅 もっくる -

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 たぶん浜松〜名古屋ぐらいの人には説明不要じゃないでしょうか? 多彩な付け合わせと温泉たまごの卵かけごはん、コーヒーまでついて食べ放題、おみそ汁も追加すれば飲み放題です🤩

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9.赤梅酢😋220円
- 道の駅 鳳来三河三石 -

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 梅をつけた汁をご飯とかにかけると、すごい美味しいんですが、まさにソレを売ってます。ちなみに梅花まつりで有名な鳳来地区の梅って、実は観賞用じゃなく食用で、愛知県ナンバー1の出荷量😀

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10.猟師さんの鹿肉😋
- ご近所さま🙏 -

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 ご近所さまからお裾分けしていただいたホンマもんのジビエもん。私たちが好きな牛肉の赤身みたいなしっかりした味ですが、それよりも胃にもたれない絶品なんです🤩

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長い長い記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました🙏🙏🙏

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 今回の記事は終わりますが、新城市の魅力はまだまだたくさんありますので、ぜひ皆さんの「続き」を楽しんで欲しいです。
 私も今回は行けなかったお店とか場所とか、岩村町で譲っていただいた店舗を復活させに行く際に、作手高原を経由して「続き」を楽しもうと思ってます🙂

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 ちなみに作手高原が気に入ったら長者平団地の土地をトレーラーハウスごと買っちゃいませんか⁉️
 通勤圏でアパートやマンションを借りてる人とか、頻繁にサーキットに通っている人とかなら、買った方が安い場合もあるはずです✨
(就農したい人は初期の投資費用を優先すべきなので、まず相談かな?)

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P.S.
 新城市役所方面から作手高原に向かう峠道はカーブが多いので急がず、走り慣れた人に道を譲るのが良いです🚐🚗🏍
 退避ゾーンも整備されてて譲りやすく、あと、譲ると高確率でお礼のハザードしてくれて、幸せな気分になります。
 さすが新城ラリーの町、超お手本👍

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