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ネガティブ・ケイパビリティを考えるヒント⑥ ~この世の現実とは~

ジョン・キーツのいう「ネガティブ・ケイパビリティ」とは、<われ>の現実に飛びつかない力のことだ。それを相手にしないことで、真実を導き入れる力のことだ。

この世の現実は、私たちが私たちの執着を持って作り上げたものである。それはあらゆるものの中に、私たちが運び込んだ<われ>の現実である。そんなものは全然、外部の現実ではない。外部の現実は、全く執着を離れたときに、やっと感じとられるのである。

シモーヌ・ヴェイユ『重力と恩寵』


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