ワクチン打つ、打たないで喧嘩しないで

「わしはファイザーが・・・」

「モデルナは副作用が云々・・・」

町中で二人のお爺ちゃんが世間話をしていた。そこから漏れ聞こえてきた単語だ。

おそらく、世界中でこういった会話が行われているのだと思う。

ファイザー社は結構歴史のある製薬会社なんだけど、今回のワクチンで初めて名前を知ったという人も多いのだろう。モデルナ、アストラゼネカにしても一気に有名企業になったものだ。

ワクチンを巡る意見も様々で。人によって持病や体質、考え方も異なるのだから、打つも打たないも個人判断で良いと思うのだけど。

大変なのは夫婦や恋人同士で意見が異なるケースだ。

「重症化が防げるのだから、打ったほうがいい」

「ワクチンは危険だから、打たないで」

互いに相手を思いやっての意見だから大変なようで。

相手のことを思い、説得しようと思えば思うほど、平行線を辿り、喧嘩になり。最終的に相手を罵倒しだしたりして。

相手のことを思って言っていたはずなのに、いつの間にかひっくり返っている。

さすがにワクチン否定派の人も、ナノマシンが入ってるだの、５Ḡに繋がって脳内の情報が奪われるだのを真剣に信じてる人はいないものの。

明らかなデマ情報を信じている人もいないことはない。

ワクチンの副作用にしても、発熱も何もしなかった人達は

「ワクチンの副作用程度で、仕事休むなよ。軟弱者が」

のような雰囲気を出してきたりする。

結局、人は自分が目にした情報や体験でしか、物事を判断できないし、語れないのだから。

まずは、より多岐に渡る情報を自分で手に入れて、自分で判断することが大事なのかな？

しかし、相手を思いやることでおきる喧嘩は、見ていてなんだか悲しくなってしまう。