ウェザーニューズの決算に見る、今後の業績

どうもコージです!
私は、毎日決算書を読んで企業の未来を妄想しています。

2020年4月7日、緊急事態宣言が出され話題は新型コロナ一色ですが今日も決算を読んでいこうと思います。
新型コロナの流行はインフォデミックとも呼ばれていますよね、新型コロナの話題をつぶやきたくなったりもしますが、ぐっとこらえて下手な情報を発信しないというのも大切なのではないかと思います。
あいまいな情報を減らして少しでも正確な情報を見つけやすい環境を作る事が大切なのではないでしょうか。

企業の業績にはどうしても、新型コロナが影響してしまいますから全く触れないわけにはいかないのですが、私は変わらず決算だけを読んでいこうと思っています。

それでは、前置きが長くなりましたが今回見ていくのは株式会社ウェザーニューズです。
個人向けの他にも、船舶や航空、交通スポーツイベントなど、法人向けにも気象情報や災害情報などを提供している会社ですね。

こんなニュースがありました。

ウェザーニューズ、純利益8%減 6~2月 開発費増

気象情報のウェザーニューズが6日発表した2019年6月~20年2月期の連結決算は、純利益が前年同期比8%減の9億9100万円だった。スマートフォン向けのソフトウエア開発のコストや広告宣伝費がかさんだほか、米国の持ち分法適用会社の損失も影響した。

売上高は6%増の132億円だった。アジアの航空会社向けの気象サービスが好調。テレビCMやインターネット広告の強化で消費者の認知度が向上し、個人向けの気象アプリの利用者数も増えた。利用者の増加で広告収入も伸びた。

20年5月期通期の業績見通しは据え置いた。新型コロナウイルスの感染拡大により、船舶の稼働率低下で海運向けのサービスは落ち込むが、個人向けサービス利用の増加で補う。売上高は前期比7%増の183億円、純利益は9%増の15億円を見込む。

どうやら開発費が増加した影響もあり、増収減益となってしまったようです、さらに新型コロナの影響をうけ船舶関係の稼働率が低下しているようですね。

そんなウェザーニュースの今後を考えていきましょう。

それでは早速こちらの資料をご覧ください。

売上高は124億円から132億円へと8億円(6.3%)の増加となりながらも、営業利益は15.9億円から15億円へと9千万円(5.6%)の減少と、増収減益となっていることが分かります。

その要因としては、ニュースの通りスマートフォン向けのソフトウエア開発のコストや広告宣伝費がかさんだことのようです。

続いてこちらの資料をご覧ください。

ウェザーニューズでは、BtoB(法人向け)BtoS(社会向けつまり個人向け)という区分けをして います。

スマートフォン向けのソフトウエア開発のコストや広告宣伝費の増加というのは、個人向けのサービスに対してコストをかけているという事です。

BtoB事業は73.3億円から75.6億円へと2.3億円(3.1%)の伸びですが、BtoS事業は50.9億円から56.5億円へと5.6億円(11%)の伸びとなっており、成果が表れていることが分かりますね。

つまりソフトウェア開発で、アプリの利便性も上がっていて、広告で知名度増加に成功していると考えられます。
台風などの天候災害は今後も大規模化が予測されていますから、BtoS事業はさらに伸びていきそうです。

ウェザーニューズの未来!!

続いてこちらの資料をご覧ください。

先ほどの資料からも分かる通りBtoS事業が伸びているとはいえ、現状はBtoB事業の方が規模が大きく主要事業なわけです。
BtoB事業は具体的には①航海②航空③陸上(高速道路や高速鉄道)④環境向けがあるようです。

平常時には安定事業となるでしょうが、今は新型コロナの影響で①航海②航空などはかなりの減便が報道されていますから、短期的には大きなダメージがありそうです。

ウェザーニューズの業績見通しとしては、このBtoBの減少分をBtoS向けで補うという事で据え置きとしています。

続いてこちらの資料をご覧ください。

BtoB向けは世界展開していますが、BtoS向け事業の売上は、ほぼ全てが日本国内となっていることが分かります。

施策が当たっていて実際にBtoSは伸びており、私も先ほどは今後も伸びていく事を予想しました。
しかし、日本国内はこれからは緊急事態宣言が出た影響も受けて、外出者がさらなる減少をするはずです。
つまり天気予報を必要とする人も減るので、短期的には業績も悪化する可能性が高いという事です。

BtoBの減少分をBtoS向けで補うという見通しは、かなりあまいのではないでしょうか。

短期的にはBtoB,BtoSともに減少してしまい、業績の予測を下回る事を予測します!!

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