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異人file4.松嶺 貴幸(アーティスト)

松峰 貴幸(まつみね たかゆき)

岩手県雫石町出身

東北の豊かな自然が織りなす強烈な四季の中、 野生の動植物が嬉遊に生息する生命豊かな環境で生まれ、郷土民芸品の継承を担っていた祖父母の影響で「ものづくり」の機会に恵まれた幼少期を過ごす。2001 年フリースタイルスキーの転倒 事故により頸椎を骨折、脊髄を損傷。2 年 8 ヶ月病院で治療から、自身の生命と向き合う機会を賜った。 生きる欲求と死への恐怖や苦悩が強烈に混ざり合い、本能の根底から「生」の価値観が湧き上がった。2013 年、単身で アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスに渡り、サンタモニカカレッジでインダストリアルアートに出逢うと、そのエンターテイメント文化に触発され、全く経験のなかったアートの世界に飛び込んだ。現在は、燃えたぎるものを外部に排出し、残像した脳の内部で起こるニューロン・スパークや神経蘇生への欲求、強烈に飛び出し続ける脳波など宇宙論を形成する量子を自身の作品に落とし込み、造形、イン スタレーション、テクノロジー&サイエンティフィック・フュージョンをはじめとする作品に、一刻一刻発火し、更新される考察を吐き出している。

(HANGOUT COMPANY アーティスト紹介文参照)

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松嶺 貴幸 | HANGOUT COMPANY | ハングアウトカンパニー株式会社

今回記事にご協力いただいたのは

アーティストの松嶺貴幸さん(通称takaさん)

彼と初対面したのは2019年の夏。

友人のショーンに自分の夢を語ったその日に「絶対お前の刺激になる人物を紹介するわ」と言われ、出会ったのがtakaさん。

上記紹介文の通り、まともに動かせるのは首から上と手首の関節。

手首でクイっと電動車椅子を扱い、口でスティックをくわえてキーボードをうつ。

有名ミュージシャンのポートレイトアート制作や東京・岩手で個展を開催するなど県内外で活躍。岩手県を代表するアーティスト。

【どんな人物か】

初対面で自分抱いた印象は…

SNS等の写真で想像していた以上に動かない体、そしてエグいほどのイケメン。

そして鋭い眼光に騙されてはいけない。

とろけたような優しい口調は、彼を映し出す人間の大きさ・器そのものだと感じた。

少し踏み込んだ紹介をすると、尋常じゃない勤勉家だ。

頭の中にセーブされている知識は人生で読んだ何冊もの書物から得られたと言う。

加えてエロい。油断をするとすぐシモ方向に持っていかれる。

性をテーマに作品を作る想像をしていたら、縄文時代までタイムスリップしたとのこと。

タイムトラベラーの一面も持つ。

そんなこんな僕は初対面で会ったその日から彼に惚れた。電撃が走った。

彼を襲った事故、想像を絶するほどの長いリハビリ、アートとの出会い

彼に引き寄せられる友人たち、自らの頭の中を表現する作品、それに魅了される僕。

ちょっと待ってくれ。彼の人生そのものがアートじゃないか。

彼の行動に背中を押されるとか、勇気をくれるとかそんな類じゃない。

引力。多分これは夢を追いかける男に引き寄せられた強大な引力。

この引力に引き寄せられる者は後を絶たない。

彼の家で話をしていると、次から次へとお客さんが訪れる。

遊びに来る者、ビジネスの話を来る者

皆で刺激を与えあい、向上し合う。そんな環境が彼の周りにはある。


【---写真---】

彼の目指す明確なゴール、

それはスイスで毎年開かれるアートバーゼルに作品が飾られること。

(アートバーゼルとは世界最高峰の現代アートフェアー。)

気が遠くなるほどの長く遠い先のゴールだが、彼は本気で狙っている。

僕の直感だが断言できる。間違いなく達成するだろう。

絵空事ではない。話を聞けば聞くほど出てくる、アードバーゼルまでの具体的な道筋。

明確なイメージが出来ている者ほどゴールと現在地の差に違和感を湧き、体が勝手に動くという。

彼の脳と体は目標達成に向け、フル回転している。

現在地がどこらへんなのか。僕らには想像も出来ない壮大なスケールの旅の途中だ。

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