見出し画像

死なないための躁鬱哲学⑦ 先週の「うつ状態」を科学するVol.2

はい。昨日は総量のエネルギーがマイナス方面へ作用すると、「自己否定」に向かって、「うつ状態」が始まる、ってところまで書きました。

つまり、マイナスエネルギーとは、後ろ向きのエネルギーのことなんだと思います。「創作」に向かうプラスエネルギーが「放出」するエネルギーだとして、マイナスエネルギーは内向きに向かう力。つまり引力みたいなものなんじゃないかと思うんです。僕は3ヶ月前にふとしたきっかけで、絵を描くようになりました。それからほぼ毎日(土日を除いて)朝起きて、散歩をして朝ごはんを食べてから即、絵を一枚描くようにしています。朝起きた瞬間の100パーセントに近い総量エネルギーを絵を描くことで、まず消費してみることにしたんですね。絵を描いたあとは、バイトにいき、帰ってきてからは絵を仕上げて、そして料理をします。それらが終わるのがだいたい午後6時くらい。そうすると不思議なことに総量エネルギーは体感で残り10%くらいになり、ぐっすり眠れます。このぐっすり眠る、というために創作活動をしているといっても過言ではありません。
余談ですが、絵は不思議です。「ああ、今日はダメだなあ」って思う日もあれば、自分の中で奇跡のような絵を描ける時もあります。その日の体調や精神状態が如実に現れます。常々不思議なもんだなあ、と思います。何か焦っている時は変に力が入った絵になりますし、うまくリラックスしている日は柔らかいタッチになります。絵は写し鏡みたいなものなのかもしれません。

というわけで、この総量エネルギーの1日の配分が重要なんですね。1日の中でうまく配分して、夜にはぐっすり眠れるようにする。しかしながら、この総量エネルギーが、放出ではなく、内側に溜め込む力、つまり備蓄の方向に向かうと、途端に自己否定が始まって、どういうわけかみるみる「うつ状態」になるようなのです。「自己否定」の主な発現点は、「自分はどう在りたいか」というところです。この「自分はどう在りたいか」つまりすぐに人と比較し始めるんですね。これを考えるという一点に突っ走っていきます。自分の現在点を振り返り始めるんですね。たとえば「躁鬱病とはいったいなんなんだ」とか「この先、この病気とどう付き合っていくべきなのか」とか「そもそもなぜ病気になったんだ」とか「親が悪い」とか「自分の性格が悪い」とか、ひいては社会が悪いとか環境悪いとか人間関係が悪いとか、止まらない否定の嵐になるわけです。これはいけません。これらのことを考えても、結局は「何も解決しません!」だって答えがないのですから。しかし、このマイナスエネルギーの厄介なところは、マイナスエネルギーはこの「自己否定」という、まあ、ここでは「自罰」と呼ぶとして、「自罰」にエネルギーが注ぎ込まれます。とにかく「自罰」しまくります。自分を鞭打ちます。自分を鞭打ち、結果的にギロチン台へと送り込みます。もしくは、マイナスエネルギーを体内で変換して、他罰的になります。自分をギロチン台に送る。もしくは、他罰的になり、他人をギロチン台へ送る。これらが最悪です。僕は希死念慮のことを「悪魔が耳元で囁く」と表現していますが、まさにマイナスエネルギーは魔物へと変化する力を持っています。

そこで、この言葉が重要な意味を持っています。

「自分自身に深刻になるな。作品に深刻になれ」

画家のデイビットホックニーの言葉です。

時間です。次回は僕は先週、何を考え、「自己否定」に陥り、「うつ状態」に陥ったか。それを描いてみたいと思います。

書ければですが。

今日のパステル画『滋賀 白浜 オートキャンプ場#1』

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?