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世界一周 #1 台湾 教育は光だ

撮った写真のなかでお気に入りのものを紹介しながら、台湾の思い出を振り返る。

日曜に小学校を訪れた。誰もいない学校のはずなのに、バスケをやる中学生たちや、グラウンドを歩く大人たちの姿があった。休日の台湾の学校は多くの地域の人が訪れるコミュニティースペースなのだ。地域の大人と子供がバスケをやる。ここで台湾に来て初めて子供たちと触れ合えた。バスケを1時間ほどやっただろうか。最後に彼らと撮影した一枚は、この世界一周の旅の始まりを感じさせるものになった。
シャイで英語がなかなか話せない台湾の小学生。でも彼らとバスケをやったり、給食を食べたり、頭をガシガシ撫でてあげる中で、どんどん距離が近づいていく感覚があった。コミュニケーションは言葉だけではない。笑顔、笑い声、ボディータッチは言葉がなくても通じ合える。子どもたちとはハイタッチでコミュニケーションをとった。あまりにうれしかったのだろう。ジャンプしながらのハイタッチをしてくれた一枚。
台湾の小学校のカリキュラムは日本とあまり変わらないが、面白い授業もあった。高学年の子が低学年の子に、絵の作品について解説をする授業。説明するルーカスという男の子はとても緊張しながらも一生懸命話していた。もちろん台湾語なので理解はできなかったが、低学年の子どもたちはとても興味深そうに耳を傾けていた。説明を終えた彼にそのことを伝えると、少しだけ飛び跳ね(小学生は嬉しいと自然と身体が動く)、笑顔になったのがマスク越しでもわかった。彼の元を去ろうとした時に、彼が先生に台湾語で何かを伝え、英語に訳してくれた。僕の手書きのメッセージが欲しいとのことだった。褒められたのが嬉しかったのだろう。改めて彼の説明の素晴らしかったところを伝え、メッセージとサインを書き、一緒に写真を撮影した。

思えば、僕が日本で子供に対してやっていたことも同じだ。彼らが自分で気が付かない素晴らしい部分をただ伝えてあげる。教育は子どもを変えることではないのだ。子どもたちが今すでに持っているものに光を当てて気づかせてあげるだけでいい。

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