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TBS報道にみられる責任倫理の欠如
TBSが「テロ撲滅はできるのか? フランス、「テロリスト」の親たちの苦悩」というリポートを出しました。
日本のメディアによるこの手の報道は概ねテンプレ式で、わかったようなわからないようなものとして提示されるのですが、これもその典型例です。
まず、息子がイスラム国に入り自爆して死んだという女性が出てきます。
彼女の息子は「サッカーコーチを目指す明るいカトリック教徒の青年」だったのに、20歳のときにイスラム教に改宗し、ヒゲを生やすようになるなど見た目も付き合う仲間もかわり、シリアにわたり、「イスラム国」に加わり、自爆して死亡したそうです。
彼女は、「息子はイスラム教の本質を探し求め、最初は見つかったようですが、そのあと過激化しました」と語ります。
「イスラム教の本質の究明」と「過激化」は、ここでは別物として扱われています。
しかし本当にそうでしょうか?
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