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アラブに自殺、イジメはないと断言するエッセイストの怪

昨年、『アラブに自殺、イジメ、老後不安はない』という本が出版されました。

え。

アラブに自殺、イジメ、老後不安はない⁈

そんなわけないでしょ。

著者は「ハムダなおこ」という人で、出版社のページには次のように説明されています。

日本UAE 文化センター代表、エッセイスト。
1989年早稲田大学文学部文芸科卒。
1990年、UAE 男性と国際結婚し、UAE に移住。3 男2 女をもうける。
2005~09年、アラブ・イスラームの生活について勉強会を主宰。
その後、日本人に向けて講演、エッセイなどでUAE 社会を紹介し続ける。
2008年、日本UAE 文化センターを創設。日本文化をUAE 地域社会に、UAE 文化を日本社会に伝える活動を続けている。
著書 『アラブからこんにちは』(国書刊行会、2013年)、『アラブからのメッセージ』(潮出版社、2015年)、『ようこぞアラブへ』(国書刊行会、2016年)
翻訳書 『シャヒード、100の命』(インパクト出版会、2003年)
2012年、第8 回「文芸思潮」エッセイ賞受賞
2015年、第3 回「潮」アジア・太平洋ノンフィクション賞受賞

なるほど、私はUAE人と結婚してUAEに住んでいるから、私がアラブについて語ることには信憑性がある、というわけですか。

しかしですね。

ウソなものはウソです。

たとえば先日報じられたこちら。

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