ブルカ禁止は自由の侵害で差別なのか
スイスの国民投票でブルカ禁止が可決されたことがYahoo!ニュースで話題になっていました。
ブルカ禁止!という見出しがそもそもおかしいのですが、要するに公共の場で顔を覆い隠すことは禁じる、という法が可決された、ということです。
ヨーロッパではフランスやデンマーク、オーストリア、オランダ、ブルガリアなどで既に同様の法が成立しています。
ブルカというのは、アフガニスタン女性などが着用する、目の部分が網のようになっていて顔全体を覆い隠すベールのようなものです。奇妙なことに、スイス在住者には、ブルカを着用している人は全くいないようです。
スイスのルツェルン大学が最近公開した調査結果によると、ニカーブ(目の部分だけが開いていて顔を覆い隠すベール)の着用者は、スイスには21〜37人いるそうです。極めて少ないですね。
スイスで誰一人着用していないブルカを禁じる法が可決された!と報道するのは奇妙ですし、
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