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【顧客管理システム構築】6.構築その4~レポートの作成~

長くなっていますが、引き続き構築を進めていきます。
本日はレポートの作成のコツについて記載していきます。

1.現状の業務理解
2.課題の特定
3.ソリューションの提案
4.要件定義
5.設計
6.構築←今回
 ├Salesforceの契約、初期設定
 ├オブジェクト設定
 ├プロセス構築
 ├レポートの作成←今回
 ├プロファイルの修正
 ├アクセス権の設定
 ├Webサイトとの連動
 ├アプリケーションの設定(追記)
 ├ページレイアウトの設定
7.試験
8.リリース
9.残課題の整理
10.運用

作成するレポートの目的を意識する

業務フロー上、レポートを使うシチュエーションはいくつかあると思います。

・KGI、KPI、KAIのモニタリング
・他システムへの連携のためのCSV出力
・トラブル調査
など

Salesforceのレポートを作成する場合、私はまず何を知りたいのか?、何をしたいのかを意識します。
そして抽出に必要なデータ項目を確認、条件を設定し、レポートを作っていきます。

例えば、わかりやすい例だと、毎月の寄付の件数と、金額を経営に報告したい場合は、以下のようになると思います。

・必要なデータ項目:入金日、金額
・条件:入金があること
・レポートの構成:行に年月、合計値に金額と件数を棒グラフで表現

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実際の業務ではもっと複雑なレポートになると思います。
今回の業務改善の範囲では領収書の発行が必要なレポートになります。
それを作っていきましょう。例として月次の領収書発行のみを取り上げます。

月次の領収書出力用のレポート作成

では、先ほどの順で考えていきます。

・目的:領収書発行
・データ項目:郵送先の情報、寄付日、金額
 ※領収書発行に必要な項目
・条件:成立済み、今月分の都度寄付
・レポート構成:取引先別にグルーピングし、郵送先の情報、寄付日、金額を列項目として表形式で

この時、各条件で使う項目と、郵送先の情報と、寄付日、金額がどこのオブジェクトに格納されているのか確認します。

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このあたりでしょうか。リードにもありますが、取引の開始により取引先・取引先責任者に情報が引き継がれているので利用しません。
また、領収書発行後に商談に発行済みのチェックを入れる必要があります。
そのため、対象の商談を紐づけるため、Salesforce IDを追加しておきます。

では、この情報を元にレポートを作成していきます。

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こういった形で必要なレポートを作っていきましょう。

今回は以上です。

参考:レポートの作成


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