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ジョガーと陸上経験者の接地

周りの市民ランナーを見ていると、伸びる人と練習をしていてもなかなか速くならない人がいます。これは何が違うのだろうと考えていたところ、市民ランナーである自分の両親も接地が陸上経験者とは全然違うことを思い出しました。

自分も学生時代はLSDの時に1km8分などの超スローペースで走ることもありましたが、その時に一番気を付けていたのは接地を適当にしないことでした。ゆっくり走る時は脚を持ち上げずに前へ放り出すようにして踵から接地するほうが楽なのですが、そうするとスピードを上げた時とは全く違った動きのメカニズムになってしまいます。ゆっくりでも接地だけは妥協せずに地面にフラットに着くことを心掛けることで、マラソンを走った時にはLSDの感覚が生きていることを実感できました。

マラソンのレース終盤はスピード練習よりもJogやペース走の動きに近くなってくるため、こうしてゆっくり走る時にも動きを意識しておくと、疲れてからも走行効率が落ちずにペースダウンを防ぎやすいように思います。ゆっくり走る時に心掛けるべきことは「力を入れずにどうやって進むか」なので、この感覚を磨くことでマラソンでの「できるだけ力を使わずに走る」技術につながっていくはずです。

一方で両親の走り方を見ているとJogでは足を引きずるように踵から接地していました。これでは地面の反発はもらえないので、本当は無理してでも脚を「下ろす」イメージにしてフラットに接地できるように直したほうが速く走れるはずです。と、こう書くと「そんなの経験者じゃなければできないよ」と反論されそうですが、こういうのは最終的には意識の問題なので、無理だと思ってやらないか、とりあえずやってみようかと考えるかの違いだけだと思います。

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