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なんでもないことばかりでも

年2回、春と冬
ホールでの演奏会を開く度に
練習を積み重ね、準備を進めて
十数年

コロナ禍で
延期、延期、また延期が続いていたけど
去年の冬コンサートから
春のコンサートもできて
今年の冬もコンサートに向けて
あーだこーだいいながら
週1で練習できていることが
なんでもないようにも思えるけど
惠みの時間だなぁって思う

半日練習が習慣化できているのは
本当に贅沢なんじゃないかな
本気の趣味に
時間をかけて惜しまず向き合える

年齢を重ねるように
1曲1曲が完成に向かうように
こぼれ落ちないように奏でる音と感情

長年母が一番に応援してくれていた

練習から帰ったら
全部全部分かち合って
こんなことがあって
こんな風に伝えたら
こんな感じで言われて
なんとなく腑に落ちないから聞いてほしい
って

それができなくなって
もうすぐ1年になるのかあ
自分の中で消化するのかあ
消化というより忘れて行くのかもなあ
とか
とか

応援してるからね
というより
楽しみにしてるからね
っていつも励ましてくれていた
一番近くで
そう、母の温度で
時には、わたしの理解が間違っていると指摘され
ああ、なんとなくわかった気で流していたから
と見抜かれていたり

今日はどうだったの?

なんでもないことばかりでも
それは恵みの時間だったなぁ

結成5年目から春コンサートをスタート
その3年後から冬コンサートもスタート

開けたり開けなかったりがあったものの
来春で20回目のコンサートになる予定で
今は20周年に向けて歩んでいるわたしたち

大きな節目というより
何年続けられるか考えるより
いつもいつも同じことの繰り返しみたいだけど

楽しむための道がいくつあるのか
わたしは常に考えている

これについてだけではなく
色々なことについて
いくつ道順があるのか
例えば、
途中で躓いてしまったときどうするのか
出演者が少なくなってしまったときどうするのか
なども含めて

なんでもないことばかりでも
楽しむ方法を考えていることが
わたしにとって大切にしたいことなのかもしれない

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