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エレキギター初心者練習曲(Tab譜あるよ)~有名曲のおいしいリフを弾いて楽しむ

エレキギター初心者練習の方法としては、ドレミファソラシドやらペンタトニック・スケールの運指の練習だったり、ギター講座みたいな教則本などを見ると色々載っています。それはそれで役立つとは思いますが、正直言ってさして面白い作業ではないです。

ですから、そういう細かい事はおいといて曲で練習した方が楽しいのでおすすめです。ですからここでは、有名な曲のリフをコピーして音を出して「おっ!CDで聴くのと似たような音が出たゾ!」という楽しみを味わってみましょう。

音楽理論とかは置いといていいです。ギターはそんなに根を詰めて練習しなくても、いい曲を楽しく弾いて、それらしい音が鳴ったという感動を味わって楽しんでいればいつの間にか上達しているものです。

※10年くらい前に運営してたサイトに乗せてたテキストのバックアップがあったので、noteで復活させてみましたシリーズ。ストック切れかと思ったらまだありました。

曲名、Tab譜、説明を書いてますが、お手本となる音源は自分でなんとかしてください。

Whole Lotta Love(Led Zeppelin) 胸いっぱいの愛を – レッド・ツェッペリン

Whole Lotta Love

イントロの超有名リフですね。弾いたことのないギタリストはいないと言っても過言ではありません。過言かもしれません。とりあえず難しい運指はないです。入りは1,2,3,4,1デレーデレーと入りるんですが、ギターから始まる曲なのでそれほど強く意識しなくてもいいですね。

デレーデレーデツクツデツクツ…の「デツクツ」の部分は、デを弾いたらすぐ左手を浮かせて(そうすることによりデーではなくデッと音が切れる)、すぐに6弦開放をブリッジミュートして「ツクツ」と続けます。その繰り返しとなります。全てダウンピッキングで弾きましょう。なるべく。

Helter Skelter(The Beatles) ヘルタースケルター(ビートルズ)

Helter Skelter

ビートルズ流のヘヴィ・メタルのリフでかっこいいですね。ちょっと難しいポイントは、「ガーガーガーガーデロデロデロデン」のデロデロデロデンの部分ですね。

ここは少し速いフレーズな上に流れるように弾きたいので全部ダウンじゃなくてオルタネイト・ピッキングで弾きます。オルタネイト・ピッキングというのは、弦を弾く時にピックを上下上下と交互に動かして弾く奏法です。

そしてこの曲の場合は弦を移動しながらのオルタネイト・ピッキングなので難儀なんです。オルタネイト・ピッキングの基本は表拍は下向きにピッキング、裏拍は上向きにピッキングですが、この曲のように弦を移動する場合などは上向き、下向きにはこだわる必要はないです。どちらでも楽なピッキングでいいです。

Walk This Way(Aerosmith) お説教 – エアロスミス

Walk This Way

これは超々有名ですから、曲名でピンと来なかった人でも「ああコレね」と思ったはずです。ちょっと速いフレーズでしかもブリッジミュート多用ですから慣れるまで少し苦労するかも?

でも運指的には、左手は1~3フレットあたりに固定なので楽です。ポイントとしては、「デレデレッデレデレッデロテッ」の「レッ」の部分だけブリッジミュートを一瞬外して少しだけ音を伸ばすようにする事です。そうするととてもいい感じでノリが出ます。

それから原曲をよ~く聴くとわかりますが休符の部分に時々、ブラッシング音が入っています。ブラッシング音というのは、左手で弦をミュートして音が鳴らないようにしたまま右手で弦を弾き「ザッ」という音を出す奏法です。

この曲の場合は弦を一本だけ弾いてのブラッシングなので「ザッ」というより「ブツッ」という感じです。休符部分にコレをはさむことによりファンキーなノリを出しています。余裕が出てきたら挑戦してみましょう。

Painkiller(Judas Priest) ペインキラー – ジューダス・プリースト

Painkiller

イントロのリフですが、それにしてもこのリフ、ノリノリである。テンション高すぎでカッコいいを通り越してちょっと笑っちゃうのは私だけでしょうか。

それはおいといて、6弦開放は全部ブリッジミュートです。そして速いので大変忙しいです。左手の運指はそれほど難しくはないですが、関門としては7フレットから直後に3フレットに移る部分は速い分間に合うのが大変です。

しかも曲のノリとして、全部ダウンピッキングで弾かないといけません。ほとんど鬼の全ダウンと言ってもいいくらいの激しいプレイで大変ですが、若い人ならなんとななるでしょう。私みたいなオッサンの場合はエネルギーが持つかどうか非常に不安な一曲です。

Are You Gonna Go My Way(Lenny Kravitz) レニー・クラヴィッツ – 自由への疾走

Are You Gonna Go My Way

イントロのリフです。弦の移動が細かいので忙しいです。慣れないと難儀しますが、フレーズとしては超単純ですし、ベタっちゃあベタです。中級者以上の人なら一度聴いただけでTab譜とかを見なくても記憶からコピーできちゃうくらいに。それを逆に言えばこういうリフに馴染んでしまえば汎用性が高いとも言えますね。

冒頭のチョーキングのアップ・ダウンの部分が大切で、きちんと一音上げきって下げるという事を意識するといいです。ここが中途半端だとカッコ悪いですからね。それから音の上げ下げだけじゃなくてリズム感も大切です。この部分のコツは「ピーヨコちゃん」という言葉のリズムです。


20th Century Boy(T.Rex) 20センチュリー・ボーイ(T.レックス)

20th Century Boy

20世紀少年の漫画が映画化された時に主題歌に使われましたので、元々有名曲ですけど知名度高い曲ですね。そのイントロを弾いてみましょう。簡単ですから。

Tab譜はリフ本編からですが、CDだとその前に「ジャガジャーン!…ジャガジャーン!」が入ってますね。これはリフの冒頭のコード(Eのローコード)と同じ音、押さえ方ですから思いっきりジャガジャーン!してください。ポイントは弦6本を全部勢い良く弾く事です。そうするとついつい「アーォウ!」と叫びたくなってしまいます。

また、6弦を「デレドーデーロデーロー」とやる部分ですが、3フレットを押さえる時は少し、微妙にベンド(チョーキング)してあげるといい感じです。デーロデーローをデェーロデェーローにする感じです。T.Rexやそのフロントマンのマーク・ボランは決して技巧的に上手い演奏者ではありませんが、こういう”味”がすごくカッコいいんですよ。

スカイハイ(ユニコーン)

スカイハイ

ユニコーンの「シャンブル」というアルバムの中の曲のイントロ部分ですけど、有名曲ですか?私の中では有名なんですけど。それは置いといて、簡単ですがなかなか味わい深いリフです。

Tab譜にペケ印をつけるのを忘れましたが、6弦にはピックを当てないで弾くか、ミュートしてください。

Tab譜にしてみると面倒臭そうですけど実は簡単です。まずはDのローコードのフォームっぽく押さえます(3弦2フレットを人差し指で押さえて2弦3フレット中指でを押さえます)。

そして次は薬指で3弦4フレットを加えて押さえ、さらにそのフォームのまま2フレット分スライドして上げて、そしてまた2フレット下げるというのがワンセットです。この時全て4弦開放はそのままにするのがポイントです。

これが基本リフですが、繰り返しが進むとちょっとだけリズムのパターンが変わります。左手の押さえ方は変わんないです。

歌舞伎町の女王(椎名林檎)

歌舞伎町の女王

イントロ部分です。ハードで無骨に弾きたいところですが、ある程度のなめらかさというか流れるような弾き方が欲しいですね。あまりたどたどしくならないように手に馴染ませてしまうといいです。

ポイントは後半部分のスライドしてすぐ隣の弦を引っ掛ける感じです。こういうフレーズはロックギターにはとてもよく出てくる定番のフレーズですから、自分の引き出しに入れちゃいましょう。


さて、今回8曲ほど一気に紹介しました。いい感じの音が出せましたか?楽しく演奏できましたか?

あまり「さあ練習だ!」と力み過ぎる必要ななくて、「ああ気持ちがいいなあ」と感じる事ができればそれが何よりの上達の近道です。こうして自分の手に色んなリフやフレーズを馴染ませて、引き出しを増やす事が楽しく上達するポイントです。

もし弾けないという曲があっても、ボチボチやり続けているとある日突然弾けるようになるから不思議なものです。人間の学習能力というか慣れの力というのは、なかなかどうして捨てたもんじゃないんです。

ここで取り上げた曲以外でも色んな好きな曲を弾いて楽しむといいです。そうすれば、いつの間にか初心者じゃなくなってますよ。

余談の1
我ながら取り上げる曲の古いこと古いこと。ヤングメェンは知らない曲ばっかりかも。でも、名曲揃いなので調べて、聴いてみて、気に入ったらギター練習曲に加えてやってください。

余談の2
この辺の曲、ユニコーンのスカイハイは別として、楽器屋の試奏で弾くとちょっと恥ずかしいかもしれないので注意されたし。

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