NOPE/ノープ 奇天烈オモシロ映画だったけど
ネタバレなので知らずに観たい人は読まないのが良いです。
アマプラのウオッチリストにいつの間にか入れてて放ったらかしにしてたんで、無料で観れるうちにと思ってさっき観ました。これを書いてる2024年2月の時点ではアマプラ特典で無料で観れました。
全く前情報を入れずに観はじめたんですが、映画が始まってからずっと何がなんだか。非常にダルい話がずっと続いていて、noteのテキストでボロクソに書いてやろうくらいしか考えてませんでした。
映画始まってからずっと、よくわからない話が続きつつ、たまに怖い効果音が流れてなんかすごいことが起ころうとしてる感だけはあるんですが、別にそれといって展開せずになんと1時間くらい経過してしまうっていう。こりゃ間違えたと思いました。
ところが残り時間のシークバーが半分くらいになったところから怒涛の展開で、そっから先は夢中になってラストまで観ました。突然ものすごい面白くなりました。それだけに前半なんだったんだ、あれ。
コメディドラマ撮影中に動物タレント的な猿が大暴れして出演者に死傷者多数という痛ましい事件、そしてその時無事に生き残った元子役が主人公兄妹の近所でテーマパークを経営していて、そこに兄妹がお金のために馬を売りに行くという話。
これ、一応本筋に絡む要素ではあるんですけど長すぎ。この元子役の話、映像もショッキングだし長いし、なんかもっとすごい伏線になってて後でスッキリするんじゃないかみたいに思ってましたけど、別にそんなこともないです。10分でまとめてくれって感じ。
そもそも兄妹が馬をテレビとかに貸し出す商売っていう設定も、どうしてもそうじゃないといけないってこともないです。普通の牧場経営でも話としては成り立つし、余計な要素としか思えないです。
観た後に考察してるサイトとかを斜め読みしてみたけど、映画通の人に言わせると差別問題とかを絡めてるとかそんな感じらしいんです。そうだとしても別に映画を面白くする要素になってるとは思えないです。
それは私が映画通じゃないから、そういう深い楽しみに気づけていないボンクラだってことならそうなんでしょうが、ダルいもんはダルいです。
期せずして映画同様にこのテキストも、前半のダルい話についてやたら長くなってしまいましたけど、半分終わった後、急にものすごい面白いアクション映画になるんです。途中で投げ出さすに我慢しといて良かったです。
UFOかと思ったらその正体が、金属的なものじゃなくてやわらかそうな、甘食に口がついてるみたいな、ちょっと深海生物みたいなのが空飛んでるっていう面白さ。
そしてソイツの近辺では電気が使えなくなるという足かせ的設定。電気が使えないということは撮影するカメラも動かなくなるっていう。そしてそれに対抗すべく出てくるのが、手回し式の電気を使わないフィルムカメラを持って参戦する職人気質のベテランカメラマン。燃える展開です。
見られると、というか直視していることに気づくと襲ってくるという甘食の習性、それを利用した兄妹の決死の作戦。習性と言えば、無機物を食ってしまうと具合が悪くなって吐き出すというところも面白いです。
クライマックスでは、甘食が変形してヒラヒラのクラゲみたいになっちゃいました。クラゲというか、見ようによっちゃあドレス来た魔女みたいな感じにも見える気色悪い姿に。
なんでも、これを撮った監督はオタク気質で、エヴァンゲリオンが好きなんですって。なるほどね。そんな感じの気色悪さでした。
最終的にはテーマパークの宣伝用の人形型アドバルーン、これが人形で大きな目がついてるから、甘食が見られてると判断して襲って食い、アドバルーンだから中にガスが入ってて食ったら爆発してドーン。
その様子をテーマパークに備え付けられた井戸の格好をしたコイン式のポラロイドカメラ(なんじゃそりゃ)を使って撮影に成功っていう、いかにも映画的なご都合主義ともとれますが、なかなかに熱い展開で勝利という結末。
その後どうなったのかみたいはことは詳しく描かれないあたりも、クサさがなくって良いと思いました。
前半ダルくて我慢して観続けることになりますが、後半激面白いっていう映画でした。観て良かったです。深い話とか考えされられる話とかじゃなくて、謎の生物との戦いっていうパニックアクションものです。
っていうか、前半もっと短くまとめろよって思いますけんども。
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