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冬バイク防寒用品・改 ~ あったかレポート

以前にこんなテキストを投稿しました。

この時点では寒さ本番ではなく、これを書いた後に導入した防寒用品もあって私の防寒もアップデートが進んでいます、現時点での私のベストチョイスの防寒グッズを紹介し、使ってみた感想を書こうというのが今回の趣旨です。

まだまだこれから2ヶ月くらいは寒い時期は続きますし、ここからさらに冬将軍の軍勢は戦力を増強してくるものと思われます。私の防寒の方も日々アップデートを繰り返すとともに、導入済みグッズの良い点、問題点も見えてきました。

現在の私の防寒フル装備はこんな具合です。

・首元ウインドシャッター付きシステムヘルメット
・ファミリーマートで買ったネックウォーマー
・電熱ベスト
・防風サイクルジャージ
・ゴアテックス&指先風防手作りオリジナル手袋
・裏起毛ズボン下
・ディアファイバーボール防寒靴
・激安グリップヒーター

どれも往復60キロ超の冬バイク通勤には欠かせないグッズです。まずはその中から特にこれは素晴らしいというものを紹介していこうと思います。

1位 ディアファイバーボール防寒靴

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ワークマンで2800円で買いました。一見安全靴風ですが、ふわふわとした触り心地でとても軽い防寒靴です。足首のマジックテープをしめて風が入らないようにして履くだけで、体温を利用して靴の中が発熱するという、こんな都合のいい靴があっていいのかというような画期的な製品です。

足先の凍えは冬バイクの大きな課題ですが、この靴ひとつで完全勝利です。寒くないというレベルじゃないんです。走行中でもずっとポカポカします。雪国とか寒さが厳しい地域についてはわかりませんが、私が住む埼玉県の寒さにおいては完璧な防寒性能と断言できます。

2位 電熱ベスト

本テキストでは防寒具として分類していますが、防寒という発想ではなく暖を取るという発想の製品です。前と後ろ両方に仕込まれた電熱線によって胴体の寒さは全くなくなります。いかにもすぐ壊れそうな気がしますが、とりあえず買ってから1ヶ月半、毎日3時間使っていますが今のところ大丈夫です。電源は別売りのモバイルバッテリーを使い、ベストについているUSBケーブルを接続します。

私はTシャツ2枚、ポロシャツ、そしてこの電熱ベストという順番で着ています。なるべく内側に着た方が暖かさをより感じることができると思います。また、あまり外側に着てしまって上着のすき間から入った風がベストに当たってしまうと暖か効果が半減します。ここは注意点です。

ホットカーペットをベストの形にした製品だと思ってもらって差し支えありません。これ1着で胴体に関しては冬将軍を完全駆逐と言っても過言ではありません。

注意したいのは、重ね着前提ですから少し大きめを買った方が使い勝手が良いということです。私はピッタリサイズすぎて、薄手ジャンパーの上から着るという場合にちょっとキツいです。ある程度の伸縮性はありますし、ピッタリサイズの方が体に密着する分暖まりそうですが、少し大きめの方が重ね着の仕方にバリエーションがつけられて良いと思います。

3位 激安グリップヒーター

電熱強し。安ものと言って侮るなかれ、なかなかどうして優秀な暖か効果を持った製品です。私は2000円弱で買ったんですが、このテキストを書いている時点では値上げしてますね。

冬バイクにおいて手の冷たさ、指先ジンジンは深刻な問題ですが、このヒーターによってかなり軽減されます。ディアファイバーボール靴や電熱ベストのように完全勝利とまでは言いませんが、手袋とのタッグでかなりイケます。

電源はUSB給電で、モバイルバッテリーからでもOKです。私はカブのバッテリーから割り込んで取り付けたUSBポートを使っています。取り付けはマジックテープでグリップに巻きつけるだけという超簡単仕様です。

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スーパーカブのグリップに対して少しだけ長いので、ビシっとキレイに巻けないのが残念ですが、裏側がイボイボゴムになっているので滑り止め効果はバッチリで、アクセル操作も問題ありません。

ただ、特に右側はスロットルによって動きが多い部分ですから、だんだんズレて来てしまうんです。このあたりは一見たんなる布切れみたいな安っぽいヒーターですから仕方ない部分かもしれません。ただしこれは結束バンド(インシュロック)を両サイドに巻いて固定したらズレなくなりました。問題は安っぽさとカッコ悪さです。結束バンドを巻いたらさらにカッコ悪くなりました。

しかし暖か性能は想像以上です。右手はアクセル操作、ブレーキ操作で手がグリップから浮くことも多いのですが、クラッチのないカブでは左手はウインカーとヘッドライトの上下以外使わず、基本握りっぱなしですから、左手は熱いくらい暖まります。右手も手袋も中にポカポカ感がこもるくらい暖めてくれますから、指先ジンジンの悩みから開放されました。

見た目のカッコ悪さを冬季限定で妥協できるんであれば、導入して損はない実戦型装備です。

この3つのアイテムについては最強レベルの防寒効果だと自信を持って言えます。ただし電熱系は故障が怖いです。ですから、現時点では最強という注釈つきです。私が人柱になって耐久性をテストしつつ使っているわけです。

ちなみに先日買った7000円の安い電熱手袋は一週間持たずに壊れて、修理のかいなくご臨終となり、燃やせないゴミの日に捨てるハメになりました。そういう恐ろしいパターンもあるということは一応頭に入れておくべきです。

さて、その他のグッズについてもザっと説明します。地味ながらも活躍しているのが防寒サイクルジャージです。

風防・保温効果が高いジャージで、室内だったら着るだけですぐに軽く汗ばんでくるほどです。伸縮性の高い素材で、手首はもちろん腰部分も締まっているので風の侵入を防いでくれます。このジャージの良いところは、軽さと薄さの割に防寒性能が高いということです。重ね着に加えてもほとんど着ぶくれしてしまうことがありません。これは大きいです。

難点は、Wellclsのロゴがでかでかとついているのが個人的にはカッコ悪いと思うところです。今の季節はこれをアウターにすることはありませんが、秋くらいはその邪魔なロゴを露出した格好で着ることになります。好みですが、もっと小さいロゴにしてくれれば良かったのにと思います。

指先ジンジンは先程紹介したグリップヒーターでかなり防げるようになりましたが、欠かせないのが性能の高いグローブです。私はゴアテックスのグローブを使っていますが、指先の風防と保温のために外側に細工をしました。この加工グローブとグリップヒーターの合せ技一本で、指先ジンジンはほとんどなくなりました。

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写真だとわかりづらいですが、実はトゥーウォーマーという靴下的なものを指先にかぶせられるように加工してあります。その素材として使ったのがこの製品です。

このトゥーウォーマー、足に履いてもさほど効果は感じられない上に、かかとにかけるゴムの縫い付けが甘くてすぐにほつれてきて切れそうになってしまうんです。KOMINEと言えば信頼性のあるメーカーなのに、なんなのこの体たらくというようなちょっとダメな製品でした。

しかしそのゴムを切り飛ばして、ゴアテックスグローブの手首調整ベルトに引っ掛けられるようにスナップボタンを縫い付けて、指先にかぶせられるように加工したんです。そしてその効果は絶大と言っていいです。親指以外をまとめて包み込む格好で、風防と保温両面で優秀なパフォーマンスを発揮しています。

指先ジンジンが限界に達したある日、全く使わなくなったトゥーウォーマーを荷物に積んでいたことを思い出して手に履いてみたら暖かかったことがきっかけで加工しました。これが正解でした。

薄手のインナー手袋(100円ショップで買ったのびのび手袋的なやつ)とゴアテックスのグローブ(5000円くらい)、プラスこの靴下を手に履いて、さらにグリップヒーター、これで手先もじゅうぶん暖かいです。

問題は、私の裁縫スキルではトゥーウォーマーに縫い付けたスナップボタンが丸出しでカッコ悪いということです。しかし指先の冷たさだけはカッコ悪いとか言ってる場合じゃないことはバイクに乗る人は誰でも感じていることでしょう。

ちなみにハンドルカバーも使ってみたんですが、スロットル操作が非常に難しくなると感じたので使用を取りやめました。これは慣れっぽいんですが、戻したいのにアクセルが戻らないという怖い経験をしてしまって、使えなくなっちゃったんです。カブのハンドルに合ったものを買わなかったので、ハサミで切って加工したことも悪かったのかもしれません。

最後に、グッズそのものの話ではなく私が感じた冬バイク防寒のポイントについて触れておきたいと思います。

まず、使い捨てカイロの類は、胴体を暖めるのには役立つと思いますが、手先や足先の末端には全く効果がありません。貼るカイロをグローブの指部分に貼ったり、中敷きの格好をしたカイロを靴に入れたりしましたが、全く暖かくなりません。風で冷やされる分に完全に負けてしまいます。

それから単純な話ですが、厚手のものは効果が高いということです。インナー手袋や靴下など、あまり厚いとグローブや靴をつけにくくなる難点はありますが、単純に厚いほど暖かいんですから、うまい落としどころで折り合いをつけて、厚みと機能性のいいとこ取りができれば最高です。

靴下の重ね履きは、私の場合はふくらはぎの長さの厚手靴下の上に、厚手のスニーカーソックスを履いています。スニーカーソックスはセブンイレブンで買いましたが、売ってる店舗が限られているみたい。

そしてこれを言っちゃあおしまい、ここまでの話をひっくり返すような衝撃発言なんですが、あまりに長い距離を高速で走り続けた場合、全ての防寒が無力化することがあるということです。

先日50キロの距離を平均速度25キロで走るという経験をしました。これは信号待ちなどを考慮すると、そこそこの速度でずっと走り続けるという状態です。この時は電熱ベストの暖かさもあまり感じられなくなりましたし、手先、足先はもうちぎれそうなほど冷たくなり、途中でコンビニで休憩して暖かい缶コーヒーを買って指先を暖めないとそれ以上走れない状態でした。

ですから、ある程度の距離を走る場合はゆっくり走れるルート選択、これも防寒の一部で、非常に重要だと痛感しました。防寒着や電熱グッズにプラスして、あまり高速で走り続けることのない道を選ぶことも大事です。

そんなにツライ思いをしてまで何でバイクで走るんだとよく言われますが、走ることは移動手段じゃなくてそのこと自体が楽しい、目的なんですから仕方ありません。料理好きの人に店で食べたほうがうまいと指摘するようなもので、野暮ってもんです。

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