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左右のバランス調整

先日の左右バランス調整の投稿の後、まずできる事をやってみようと試している。

問題は、プリアンプである。

そして、プリアンプの後半にある電圧増幅回路のバランスは整っているように思う。

問題は、やはりフォノイコライザー経由で入ってくる左右の信号が、微小な信号であり、RIAAカーブの増幅にあたり、個々の真空管の個体差によるバランスのズレが顕著に出ているようである。

実は、新しく12AX7をエレハモx2本、中国製x2本購入し、今ある在庫と色々なペアでフォノイコライザー部分の真空管のみ取り替えてみた。左右、Ep、バイアス電圧に関して一桁前半台のパーセントの違いしか無いような組み合わせで試してみるのだが、どうしても音像がどちらかに偏る。

真空管の左右を入れ替えると、その音像は逆側に中心を移すようになる。従って、プリアンプの他の部品や、結線の問題ではない。フォノイコライザーの左右真空管の個体差による音像の偏りである。

白状するならば、今まで、こんなに左右の音像の偏りを気にしてこなかったのは不思議であり、自分の感性を疑う。しかし、フォノイコライザーにおける真空管の個体差による偏りがこんなにも聴感に影響するとは思わなかった。

という事で、現時点でできることは、幸いにパワーアンプについている左右ボリュームを調整して、音像の偏りを調整するという解決策を試しているところである。

この左右の音像を整えることによる、オーケストラの奏でる音楽というものは、とても気持ちよく聴こえる。バランスが崩れて聴いているものと比べると全く違う音楽に聴こえる。

さて、そこで、今後の恒久的な解決策を検討しなくてはいけない。
つまり、プリアンプにバランスボリュームを取り付けるという事になるだろう。このボリュームを調べると、普通の音の強弱を調整するボリュームと違い、MN型といって、ボリュームの中心位置から左右に動かすとどちらかの音量が減衰する仕組みになっているのだろう。次回、秋葉原へ行ったときにアルプスなどのMN型を探してみようと思う。

しかし、問題は、そのMN型ボリュームをどこに付けるかである。
プリアンプの全面は、最初から、バランスボリュームを設定する予定になっていないので、既に、音量ボリューム、セレクター、スイッチ等でデザインが決まっており、追加で穴をあけてボリュームをつける場所もない。無理やりつけても全面パネルの配置に大きな違和感が出てしまう。

思案しているうちに、一つの解決策が浮かんできた。
まだ、プリアンプのケース内には多少の余裕はあるので、現在の音量ボリューム近くにMN型ボリュームをL字金物で取り付け、延長の軸を取り付けてケース裏側からバランス調整つまみをつけるというのではどうだろうか?

真空管を取り換えるごとに一度バランスを調整すれば、日常いじるものではないはずなので、見えない裏側であっても問題はないはずである。

という事で、このプリアンプのバランスを整えることを、あーでもこーでも考えて、次回秋葉原へ行ってMN型のボリュームを購入する算段をしているところである。