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レコードプレーヤーの分解

今作成中のレコードプレーヤーの完成には、もうしばらく時間がかかりそうだが、ついリサイクルショップへ行って、新たにジャンクのレコードプレーヤーを550円で購入してきてしまった。

前回は、DCモーターだったけれど、今回は、ACの四極シンクロナス・モーターだそうで、トーンアーム(カートリッジなし)も前回のものよりも取り外しやすそうなものだった。

AC四極シンクロナス・モーターは静かに回る

早速、分解開始して、裏面のカバーを外す。
電源を入れると、モーターは、問題なく稼働することを確認した。ゴムベルトが朽ち果てているのと、スピンドルがが全く回らない状態だった。グリスが抜けて、軸が軸受の中で固着してしまっていた。

さて、構造は、オートプレイをサポートする機械的な機能を除けば、至ってシンプルである事を確認した。ACシンクロナス・モーターは、50Hzの家庭の電源を繋ぐだけで、安定して決まった低回転を維持するらしく、DCモーターを制御する様なPWM制御や、DCコンバーター、スピード調整機能の様なものはない。よくネットでは、古い進相コンデンサーを交換しないといけない様な記事を見る事があるが、このプレーヤーには、進相コンデンサーはついていないし、シンプルな構造だ。
三点の支柱の所をはずせば簡単に取り外す事ができた。

次に重要なのは、固着して動かないスピンドルそして、ターンテーブル。スピンドルは、少し傷がついてしまったが、ペンチを両手に持って、スピンドルと軸受をグリグリ回してなんとか外した。
そして、再度グリスアップして再組み立てをした所、スムーズに回る様になった。
本当は、最適なオイルがあるのだろうけど、とりあえず、問題なく回りそうなのでこれでよしとする。

そして、信号系として、台座から丸々一体で取り外す事ができる、トーンアームの機構。レコードから読み込んだ信号を次段に送るための、トーンアーム内の配線も無傷のまま、取り出す事ができた。折角使えるのだから、このまま使ってみようと思う。

台座と一体ではずせたトーンアーム

この三つさえあれば、シンプルに33回転だけを回す事ができるプレーヤーを再構築する事ができそうである。あとは、木工を駆使して、プレーヤーの台を使ってあげれば良い。

現在、DCモーター+木製トーンアームのプレーヤーを作成するにあたり、33.3回転の調整にArduinoを使ったPWM制御の可能性を探っている所だけれど、もしかすると、こっちのACシンクロナス・モーターの方が簡単に再構築する事ができるかもしれない。

いずれにしても、レコードプレーヤー作成の夢が、一気に現実味を帯びてきた事で、なんともワクワクする時を過ごしている。