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レコードらしさを聴く

レコードらしい音ってどんな音?
人それぞれ感じ方が違うから、決めつける事はできないと思う。
レコードを回していると、懐かしさから、いい音だね!優しい音だね!といってくれる人もいる。

最近では、CDの売り上げをレコードが再び上回ったと言う噂も聞く。

ところで、今、自作の目の前で動いているレコードプレーヤーから出る音は、ある意味懐かしい子供の頃の「レコードらしい音」という事を再現をしている様にも思える。

こんなトーンアームでも音が出る

ネットで議論になってきたレコード、CD、SACD、ロスレス音源、ネット配信のどの音がいいと言う様な話とは全く関係がない。

ただ、「これ懐かしい昔聴いた音だよね。」と言う懐かしさを感じさせる音。音が良いとか、SN比が良いとか、何ヘルツまで聴こえるとか、そう言う事は関係なく、ただ、懐かしい音が聴こえてくる。

決して、高級オーディオの音ではなくて、昭和の頃の一般家庭で鳴っていた安物の一体型のステレオってやつから流れていた、普通の、だけど、心がなんとなく温まる様な音。

きっと、今日かけているレコードの音源の選択も関係するのかもしれない。当時のダークダックスとか、森山良子、色々なフォークソングなんかのレコードをかけていると、妙に、この自作プレーヤーにマッチして、40年も、50も前の世界にタイムトリップしてくれる。

3月も後半になったのに、外は深々と雪が降り、薪ストーブを炊いて温ぬくと家の中で、目の前で回るターンテーブルの音を聴いていると、青春の頃を思い出させてくれる。

先日、自作のプレーヤーから出た音に感激して、そこから、33.3回転を突き詰める事、トーンアームの性能を上げる事を目指していたのだが、むしろ、昔の40年、50年前に流れていた、我々世代の音楽を流すのでれば、目の前のプレーヤーでも十分、いやかえってこのほうが、ピッタリとその当時の雰囲気を醸し出してくれる様な気がしてきた。

レトロ感をたっぷりと味わいながら、雪降る午前中をロフトの作業部屋で過ごしている。