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ここ最近映画をよく観るようになったので紹介してみる。
なにげに新年1発目です。
ということであけましておめでとうございます。遅過ぎますね。
年末の寒気にやられ、体力を削られまくりました。仕事以外はほとんど寝てた気がします。私は小説も好きですが、寝るのも好きなんで、下手したら寝過ぎて体がだるいって日もあります。
そういう時は決まって髪が爆発してました。この寝癖を直そうとするなら、寝癖直しの噴霧器で何回かけてんだよってくらいかけないと直らないんです。いっそのことシャンプーした方が早い。
どうせなら髪切っちゃえばいいんですけどね。根元から断てばいいのだってね。しかしズボラな私には難儀な話です。
さて、生活感あふれるお話はさておき、今日は作品紹介をしようかと思います。ただし自作ではなく、そして小説でもありません。今日は映画を紹介したいと思います。
私は小説を読むのも好きですが、映画を観るのも好きです。最近は引きこもり生活を推奨される世の中らしいですので、俄然鑑賞も進みました。では行きましょう。
グリーンマイル
2000年に放映されたトム・ハンクス主演のファンタジー映画。
老人ホームでポールが友人のエレーンに60年前の出来事を語る回想録となっている。
60年前、アメリカ・コールドマウンテン刑務所の死刑囚監房の看守主任をしていたポール。ある日、死刑囚監房に2メートルほどの黒人が入ってきた。彼はジョン・コーフィ。双子の少女を暴行、殺害したとされている。
しかし暗闇が怖いと不安がる気弱な性格を持っていたり、優しく穏和な彼の姿を見ていくうちに疑問を持っていく。
彼は真剣な様子で言った。
どうしようもなかったんだ。
なんとか元に戻そうとしたけど、手遅れだったんだ。
発見時、彼は血まみれの少女たちを両脇に抱え、泣きじゃくっていた。その際にも同様の証言を残している。
妙な言動だけでなく、不思議な体験をする。
新しく移送されてきた囚人を収容する際、ジョンに「気をつけて」と忠告されたり、知らないはずの重度の尿路感染症を言い当て、更には着衣の上から患部に触れて治してしまったり。
監房によく現れるようになり、囚人のデルに飼われているネズミ、Mr.ジングルスにおいては、知事の義理関係にあることをいいことに、暴慢で好き放題している看守のパーシーに踏み潰されたMr.ジングルスを、手の中に包み込んで元気にしてしまった。
ジョンが治癒の力を使う場合、対象に触れた後に口の中から黒い塵のような物を吐き出し、宙で消えていく様をポールは目撃している。
彼に不思議な力があることは疑いようがなかった。
それからジョンは、病に伏した刑務所の所長の娘を救うも、いつものように黒い塵を吐き出さなかった。パーシーの死刑囚に対する行為に我慢ならなかったジョンは、パーシーに向かって黒い塵を吐き出した。黒い塵を飲み込んだパーシーは、虚ろな表情になって歩いていくと、銃を構えて1人の死刑囚を殺してしまう。
ジョンは手を握ってほしいと言い、ポールにあの日の真実を伝えた。ジョンは読み取った記憶をポールへ送り、双子の暴行殺害事件の真犯人を知った。
真犯人は、錯乱状態のパーシーに殺された死刑囚だった。
冤罪だった。
どうにかジョンの無実を晴らしたかったが、証拠はなかった。
ジョンの死刑執行まで残り数日、悩んだポールは脱獄を勧める。
だがジョンは断った。不思議な能力はジョン自身を苦しめていた。
毎日のように世界中でたくさんの苦しみと悲しみの声を聞き、感じている。もう生きたくない。
そう力なく言うジョンに、せめてなにかしてあげたいと、看守たちは望みを聞いた。
処刑2日前、ジョンは映画を観ていた。
一度も観たことがなかった映画を。
最初で最後の映画を……。
ジョンは無邪気に優しく笑っていた。そして彼は、死刑執行の日を迎えることとなる。
一番好きな映画と言っても過言ではありません。
人生で初めて号泣した映画でした。
深く沁みこんでくるヒューマンドラマとファンタジー色が織りなしてる作品だったと思います。
ちなみにポールが務めている刑務所の廊下の床は、褪せた緑色をしていることから『グリーンマイル』と呼ばれるそうです。言わば死刑場までの道とも言えますね。
監督はフランク・ダラボンさん。原作はスティーブン・キングさんです。
※原作と映画では相違点があるようです。
容疑者Xの献身
以前小説を紹介してみるの回で東野圭吾さんの作品を紹介しました。
ガリレオシリーズはまだ小説で読めていないのですが、ドラマと映画はコンプリートしております。
福山雅治さん主演、2008年公開のミステリー映画です。
帝都大学理工学部物理学科で教鞭を執る湯川学は、貝塚北署の刑事、内海薫から引き受けた捜査協力依頼をもとに、不可思議な現象を実証した。
実験を成功させ、事件の謎の1つを解決した湯川は、毎度のことのように事件の経緯に興味がないと言わんばかりに颯爽と去ろうとする。湯川の素っ気ない態度に内海は少し苛立ちながら言う。
科学で証明できないことはサッパリ理解不能なくせに。
湯川が訝しげに具体例を聞くと、『例えば、愛とか?』と内海は言うが、湯川はつらつらと疑問を呈する。次々と理路整然と説明する湯川をたまらず内海は制止し、湯川は満足げに去った。
一方、高校で数学を教えている石神哲哉は、隣人の花岡靖子に密かな好意を寄せていた。彼の日常は、花岡靖子と一人娘が隣に引っ越してきたその日から、すべてが変わっていた。
通勤前に花岡が経営する弁当屋にも通うほど入れ込んでいるが、ちゃんと話せずにいた。
平穏な母と娘の部屋に突如訪れた男。元夫は強引に部屋に入り込んでしまう。前々から付きまとわれていた花岡は、早く追い出そうとする。男は自分から逃げられないと宣告し、玄関に座って靴を履こうとしていたその時、男の頭部に重たい衝撃が走る。
花岡は驚愕した。娘の手にはスノードームが握られている。
殴られた男は激昂し、娘を暴行する。
必死に止めようとする花岡と抵抗する娘。花岡は争う中でコタツの電源コードを引っ張る。コタツのコードが男の首を絞める。抵抗しようとする男を見た娘は、それをさせまいと男の片腕を押さえつけた。
部屋の中はだんだん静かになっていく。
隣の部屋では石神が壁のそばに立っていた。ただ事ではないと感じ取った石神は、花岡の部屋のインターホンを押した。
花岡は犯行の手がかりをなるべく隠し、震える手でドアチェーンをかけた後、ドアを開けた。
石神は何事かと尋ねる。花岡はゴキブリが出て大騒ぎしてましたと嘘をついて誤魔化した。だが石神は気づいていた。
花岡さん、ゴキブリじゃないんでしょ?
ドア越しに聞かれた石神の声に、観念した花岡はドアチェーンを外してドアを開けた。
それから警察は元夫の遺体を発見する。事件化したことにより、捜査が始まる。元夫婦であり、以前花岡が勤めていたクラブに事件直近に姿を現していたことがわかっていたため、花岡靖子にも捜査の手が及んだ。
アリバイを説明されるが、内海の先輩刑事である草薙は花岡靖子に疑いを向けていた。
警察が花岡の部屋に来た晩、石神は公衆電話から花岡に電話をかける。
不安そうな花岡に対し、的確な指示をする石神。
花岡の心配そうな様子に、石神は言う。
僕の論理的思考に任せてください。
この事件も内海と草薙が湯川に捜査協力を依頼する。そこで石神の名を知った湯川は、顔色を変える。
石神と湯川は帝都大学の同期で友人だった。
湯川に言わせれば、
天才なんて言葉を迂闊には使いたくないが、本物の天才と言えるのは石神だけだ。
事件の話を聞いた湯川は、次第に石神の関与を強めていく。
どんなトリックを使ったのかという点や、石神が花岡靖子とその娘をかばって隠蔽に協力する理由など、最後の20分でどんどん解かれていきます。
胸詰まる湯川の様子と石神が湯川にかけた最後の言葉は、強く印象に残っています。
個人的には石神の心情に傾倒して観てしまい、最後はやはり泣いてしまいました。これも私の中で強く心に残った作品です。
以上で紹介を締めます。
だいぶ長くなってしまいました。久しぶりに紹介の回をしてみたかったのですが、どうやら熱が入ってしまったようです。すべてを語ったわけではないので、あとはご自身で確かめてみてください。
そこまで頻繁にはできませんが、またおいおいやってみたいと思います。ではでは、また来月にお会いしましょう。
未熟な身ではありますが、一歩ずつ前へ進んでいきたいと思います。