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嘘つきパパ -吾輩はまめたである24
パパと買い物に出掛けた時の事。
パパのレーダーが美味しいものをキャッチしたみたい。
「まめた、秘密が守れるか?」
「うん」
「これからたい焼食べるけど、ママにはナイショだよ」
「いいよ!」
僕たちは、行列の出来るたい焼き屋さんで15分並び、こしあんを半分個した。
家に帰ってママに言った。
「あのね、さっきママにはナイショだよって、言われて、たい焼き食べた。ふぅふぅーして、あつかった。甘かった」
パパは寝室に逃げていった。
別の日の夜。僕は、ママの寝かしつけから脱走して、キッチンに行った。寝室からはママの寝息が聞こえる。
パパが慌ててる。
テーブルの上にはカラの皿が…
「パパ、何か食べた?まめたも食べたい!」
「何も食べてないよ」
「じゃ、この皿は何?」
「知らないよ。元から置いてあったんだよ。天狗が何か食べたかな?」
探偵まめた。
ぼくは皿を手に取り、クンクンする。
うんうん、匂いがするぞ。和菓子の甘い匂い。
「まめた、性格悪くなってない?」
「パパ、羊羮食べたね!」
「参りました!」
「こらーいつまで起きてるの!明日保育園だよ!」ママの声が今夜も、響く。
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