2023.10 最近の学校のこと
後期(10月~3月)は楽しく、前向きにすごす!
嫌なことあったら、自分がどうしたらいいのか考える。
ネガティブは呟かないぞー!
もう2年目。
愚痴る時は終わった。
で始まった10月ですが、月末にはやはりいろいろ考えてしまいました。
明るくポジティブでいるって、努力が必要ですね。
さて10月からは1週間のうちで、それぞれレベルの違うゼロ初級・初級・初中級・中級を1クラスずつ担当。
鍛えられるぜ!
10月から中級の学生を受け持ち始めました(日常会話は問題なく、環境問題や、恋愛、人生などのイシューについても議論ができる程度)。
当初あまりに学生がよくできすぎて、自分(の中の学生像の修正)が追い付かず。ようやくちょっと慣れてきました。
これが私が思い描いていた日本語学校の授業だよ・・・!
さて、日本語学校では、4月、10月、1月が受け入れ時期です。といっても、各国の事情で遅れたりする学生も少なからずいますが・・・(毎週新入生が来る状態)。
まず来た学生にはプレースメントテスト(クラス分けテスト)を一斉に受けてもらいます(必ずしも成績順だけで振り分けるわけではない)。
「読み書き」はできるが会話できない学生は結構いる。
日本人の英語も同じですよね・・・。というか私だよ!
言ってることはわかるけど、答えられないんだよね( ;∀;)
10月から来た学生は、思っていたより・・・できる人たちだった。
10月生の前、この1年担当してきたのは、2022年来日の、コロナにより本国で教育が受けられなかった学生たち。私はまだマシなほうで、他の先生は「この年齢でこれ・・・?」と想像を絶するレベルの学生を受け持っている。
彼らのせいではない。
しかし彼らは日本語を勉強してどうするのだろう。
第二言語は第一言語力の上に成り立つ。
第一言語で考える力が不十分な者が、大人になってから、外国語で考えることができるようになるだろうか。
そして日本の学校でも同じことが起きていないだろうか、少し心配になる。
おそらく日本の公教育はそれをなんとかカバーしてくると思う。
あとは民間、つまり塾が受験のための勉強はカバーするだろう。
受験勉強というのは、もちろんそれだけで素晴らしい人間になることはないだろうが、ある程度は公教育の範囲もカバーするものだと思う。最低限の知識はある年齢で詰め込まないと入らないこともあるだろう。読む力は、私は塾で磨いてもらったと思っている(もちろん学校の国語の先生にもとてもお世話になりました)。
・・・こんな悲観的なこと言っている場合ではないので(現役の日本語教師なのだから)現場で何とかしなければならないのだが・・・私には何もかもが不足している。知識も。気力も。心の余裕も。
私はこの仕事をしていて、日々のこういう発見が、ただ嬉しいのだ。それだけなのだ。でも私が嬉しくてもそれは学生の何か足しになるんだろうか。
先日、奈良の「正倉院展」(奈良国立博物館)へ行ってきたが、1300年前の手紙(公文書)の漢字がシロウトの私でも読めた。
意味はわからない(漢文だから)が、知っている字がたくさんあった。崩さず楷書体で書いてあるから判読できるのだ。
日本は漢字を諦めなかった。1000年前から続くこの文化、当面漢字を放棄しないだろう。ということはやはり日本語を使うなら漢字への理解は不可欠。
でも本当にハードルが高い。「アート!」とびっくりして喜んでくれるのは本当に一部。
初級から中級までほぼ全員漢字は得意ではないし、好きではない。
覚えるのが大変すぎるのだ。
どうやったら覚える気になってくれるんだろう。
私は漢字が好きなんだよな。表意文字って便利ですよ。各文字に意味があるし。
ということで、できるクラスには熟語を分解して1字ずつ意味を確認するようにしている。1クラスに1人でも興味を持ってくれたらそれでいい。
これからも書き(描き)続けます。見守ってくださいm(__)m