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2024.2 最近の学校のこと

#日本語学校 #日本語教師

振り返ると、これまでの教え方を見つめ直すフェーズに入ったと思う。
教授法とかテキストとか学校のシステムに興味が出てきて、もっと学生が楽(らく)に勉強できるように教えたい、どうやったら変えられるかな? という視点がようやく出て来ました。
正直、今まで精神的余裕がなかった。。。
でも私たちは「プリント作成屋」ではないですから。

〇事務(教務)の方と教師と、両方いないと日本語学校は回らない!!!
本当に心強い存在。
入管手続きから、生活指導、住まい、困り事、学校のルールの指導。
ある意味教師以上の熱意でやってくださってる。ありがたい。

〇間違い探し。好きな子は好きですね。めやすは10歳くらい。とにかく間違いを知らせたい一心で、日本語を話したくなる! 
発見の興奮と喜び、そしていろんな日本語を覚えてもらうことができる。同じ、違う、上下右左、色、語彙。
お試しあれ。
#オンライン授業  #日本語教師 #継承日本語

〇日本語学校の次のところ(大学、専門学校)がJLPTなどの指標を求めている以上、それに対応(対策授業)しないわけにはいかない。でも授業は全然別。N1N2持っていてもコミュニケーションとれない(会話できない)人は山といる。勤務校が学生をどうしたいか。そこが自分のビリーフと合うか。

〇SNSで教えていただいた本。
余裕のあるときに勉強しとかないと!
私はプリント作成屋ではない。

『新次元の日本語教育の理論と企画と実践』(西口光一・くろしお出版)
→めちゃくちゃいい本でした。ちょっと長いですが春休みなどを利用して読んでほしいです。
 西口さんの言うことをそのまま実践することは、すぐにはできない。
 でもヒントは満載!
 学校に言われた通り、テキストの通りに授業をすればいい・・・わけではないと思う。
(もちろん学校・担任、専任・テキスト、それぞれ意図があるのは分かっているが)学生にどういうことができるようになってほしいか自分でも考えていきたい。

〇”変革のための前哨戦”として、学校に掛け合って卒業学生にアンケートとれることになった!! 大量のアンケート項目作って持っていった。ご理解いただけて良かった。。
これで学生が、漢字聴解読解文法の本当は何につまずいていたのかを、探るよすがとする!!!
結果は教師間で共有して困難度合いをシェアする!
→とりあえず実施していただけることになった。まずやってみる。学生に聞いてみる。

〇そして後期が終わる。
日本語学校はだいたい、4~9月の前期と、10~3月の後期で分かれているところが多いと思います。でも入学時期は4月、10月、1月(しかも一斉に入ってくるわけではなく、送り出す国の手続き状況によって遅れることもある・・・コロナ直後はそれがひどく、毎週数名ずつ新入生が来ていたことも)
同じクラスでも卒業する学生とまだ勉強する学生が混在しているところもあります。
この辺の仕組みが、週数回の授業だけだといまいちわからないんだなあ。。。

〇期末試験の400字作文。テーマは当日発表なのにみんなよく書けていた(勿論日本語)。力作。力が入りすぎて結論が吹っ飛んでるものも。。
論理的構成力は外国語習得とは全然別なんですよね…。私も小論文は受験前に特訓しました。中級ではこういう授業もしてあげたかったな。

〇きょうで勤務校Bは授業納め。来期(4月)同じクラスをもてるかどうかはわからない。
最後は「発表~私の国のオススメ~」。国のことになるとめちゃくちゃ調べて頑張ってくれる!!
普段寡黙な学生もちゃんとスピーチできた。こういう姿を間近で見られるのがこの仕事の醍醐味!
ただ、残念ながら全員こうではなかった。どうしても心が通じなかった学生が数名。。
こちらの未熟さによるもので反省しなくてはいけない。
学生をあまり「できない、やる気がない」とキメツケ、判定しすぎるのはよくない。・・・と思いつつこっちも人間で教師なので、例えばずっと4コマ居眠りしている←夜勤のアルバイトがあるから・・・と言われるが、何のために入学したのか?? 、あるいは授業を聞かずついていけていないのに家でも自習しない)のをどこまで許すか。。授業時全く放置したくはないが、質問しても答えられないので授業が止まってしまうし、正直どうしたものかと思う。

〇教師の「お母さん的世話の焼き方、接し方」について
日本語教師は女性(それも三十代以上)が多数の世界。
学生も高校卒業程度で来日するがまだまだ子供っぽい、頼りない学生も多い。
よって、どうしても「お母さん」みたいにあれこれ世話を焼き、心配したり、そのように接する教師もいる。というか私も多分にそうなってしまう。が、そこに非常な違和感もある。
基本的には学生のことは心配だし、応援したいし、困らないようにしてあげたいという思いはある。
だが私自身もまだ勉強途中だ。
日本や日本語については話せるが、学生の「人間的な発達」について何でもかんでも「助言、矯正」する力はない。
女性ならではの共感力かもしれないが、切り分けは必要だと思っている。いろんなタイプの先生がいていいと思う。

〇卒業式の打ち合わせ。
設営(椅子並べ)、リハ、本番、撤収。
演劇の血が騒ぎます(笑)
私たちの小学校の式も椅子並べから先生たちがやっていてくれたんだな。
私が最初から担当したクラスの卒業式。それだけで泣ける。
コロナ明けで母国の教育環境が悪化、来日後苦労していた。
でも・・・・・・こちらがしてあげられなかったこと、できなかったことも多くて。学力は伸びなかった。聞いて話せるようにはなったけれど(N4相当ににはなった)、日本語で論理的に思考するまでには達しなかった学生は多い。
こんなことを二度と繰り返さないために何ができるのか。


感動して泣いてる場合じゃない。


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