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人生は“修行” ~「経験ポイント」を貯めよう!~ (2020.4.27)

(約3300字)

シェフや美容師から「これまでいろんなお店で働いてきました」と聞いても違和感がない。
それって「何度も会社を移ったのと同じ」ってこと?
だったらどうして、会社勤めの人(サラリーマン)は、複数の会社を経験してると驚かれるんだろう?

こないだ、ふっと考えたこと。

※エクスキューズ1※
シェフや美容師は「職を変えた」わけではない。
どのお店でも「調理」や「理美容」をやっている。
しかし、一般的に日本では「職種変換せず同業他社に移ること」も「転職」と呼ぶので、この問いを立てた。
なお、職を変えてないのに「転職」と呼んでも違和感がないのは、
まだまだ世間の大前提が「就職=就社」だからである。
一概には言えないが、新卒で正社員で入社した私の同期たちの多くは、その企業に勤め続けている印象がある(もちろん、たまたま転職する理由がなかったのかもしれない)。逆に、新卒で就職しなかった人は、その後の職場も流動性が高い気がする(私もそうです)。最初の「新卒正規入社」がその後に影響するのかな。統計とったわけではなく、すべて印象ですが。。。もちろん、新卒で一流企業に入社した友人の中にもガンガン転職してる人もいる。あと、世代によっても違うと思う。今は新卒で入社した社員の2割くらいが「入った会社に定年までいるつもりはない」と回答するそうだから。(マイナビニュース https://news.mynavi.jp/article/20190613-842728/ )
※エクスキューズ1.1※
もちろんだが、その人にとってそこを辞める理由がないなら、転職する必要はない。

私は「ひとつのことをコツコツ極めた職人」のドキュメンタリーが大好き。
自分がそういう人生を歩んでないから(笑) 単純に憧れる。すげーなと思う。
そういうドキュメンタリー番組を見ていると、シェフや美容師は
「最初は〇〇で修行し、さらに有名な△△で修行、ついに最高峰の□□に入り…」
というナレーションが入る。「そうやってステップ踏んでったんだ~」と思う。

でも、ずっと勤め人(サラリーマン)で、3社4社と移っていると、
「何かあったの?」
「各社どのくらいの期間いたの?」
「その会社だけ、なぜ1年しかいなかったの?」
と気にされる。
というか、転職する当の本人が一番気にしている
本音としては「一言では語り尽くせない様々な事情がありまして、これを最初から話し出すと、1社につき1時間、私はだいたい3社経験しているので3時間くらい続きますが、お時間よろしいでしょうか?」と思うが、もちろんそんなことはできない。


もう、これからは、「就社」を「修行」だと思えばいいんじゃないか。

「なんでこの会社、半年しか在籍してないの?」
じゃなくて
「うわー、この会社で半年も修行されたんですね!」
って思ってください(笑)
「修行」という言葉にした瞬間、「半年続いただけで大したもんだ」ってなるでしょ(笑) 3日でもすげえよ。

修行は別に「苦行」である必要はない。
仏教では、日々生活にまつわる家事などもすべて修行だと捉える、そういう派もあるようです。

掃除
調理
ご飯をたべること・・・
生きることはすべて修行。私もそう思って掃除をします・・・私は・・・掃除は苦行・・・(※当社比)。

お相撲さんだって、みんなのためにちゃんこ鍋を作ること、たくさん食べること、そして寝ること。それも「稽古の一環」だと思ってやっていると思う。

そして、修行だったら、たくさんいろんなとこ行って「道場破り」するのもアリだ。

落語家もたった1人のお師匠さんに入門するが、
師匠同士が許せば、
別の師匠のところに稽古しに行くのもアリと聞いたことがある。


転職は「出稽古」なのじゃー!(笑)
むしろ「出稽古」したことを褒めてほしい。
出稽古1回につき、人生ポイント100くらいほしい。

※エクスキューズ2※
職人が好きなら、サラリーマンにあてはめて「その会社一筋でがんばる」ということにならないのか? と言われそうだが、
職人がその「職」を極めることと、「1つの会社」に居続けるは全く違う。
その会社が好きでずっといたいならいればいいし、
自分にとってマイナスだと思うなら辞めていい(辞めなくてもいいけど)。
損切りは自分への責任。
「自己責任」じゃないよ。
みんな一人一人「自分を大事にする責任」がある。その責任。

私の場合、会社移るごとに職種も変えている
(業界も仕事内容も全然違う…)んで、
私のことは「人生の出稽古してるヤツ」と思って外から生あたたかい目で見る。これが正しい鑑賞法です(笑)

褒められこそすれ、かわいそうな目で見ないでほしいよ。。。


確かに転職のたびに給料は下がってるし、「そんな転職は意味がない、今の会社にいた方がいい」というアドバイスもある。でも、私にとっては、経験値(ポイント)を積んでるし、それが損なのか得なのかって、その人の人生終わる時までわかんなくない??

不確定要素が多い時代だ。原油をお金払って引き取ってもらう時が来るなんて誰が考えただろう(原油いらねー笑)。「オンラインで何でも済む今だからこそリアルが大事だよね」って言ってたサービスがパンデミックでできなくなる事態が想像できただろうか? 去年のプラス材料が今年のマイナス材料になりかねない。

そんな不確定な時代に、信じられるのは自分の「感覚(感性)」とこれまで積み重ねてきた「思考・思想」じゃない??


私はゲームとかRPGはまったくやらないけど、
現実に見えないポ〇モンとかを、実際の公園とかに獲りに行きますよね?(笑) 
見えないポ〇モン獲りに行くのも楽しいなら、新しい仕事獲りに行くのも楽しいよ。 
経験値はデバイスがなくてもずっと持ってられるし。


「その会社一筋」の人には「ご継続ポイント」がつくと思えばいい。
ポイントは一人一人違う価値を持ち、交換はできない。
「委員長の人生ポイント100」と「スズキさんの人生ポイント100」の価値は同じではない。
それは個人だけが持つポイントで、
自分の人生が終わったときに精算できるのだ。


私にとって、人生ぜんぶ修行。苦行じゃなくて「修行」ね。
遊ぶのも修行。ニートも修行。酒や過食に逃げる時期も修行。
そしていい職場に巡りあったら感謝して、できる範囲で頑張るのも修行。
で、修行したらポイントが貯まる(笑)

大事なのは、それをあますところなく、受け止めること。
今がつらくてもたのしくても、ぜんぶ味わうこと。
「正気でいたくない」と思うことにも出会うけど、それでも、精神のギリギリまで味わい尽くす。
そうやって、全部終わった時に、自分が「あー修行したわー」って思えれば、それでいいんじゃね?って思ってる。


不幸も幸福も平穏もぜんぶ「ポイント貯まったわー」って思っておけばいいんです。
そんでもし、ポイントに余裕があるときは、誰かを助けてあげたらいいんです。
経験値多い人ほど、いろんな困ったことを経験してるから、人を助けられる局面が上がる。
だから「困った時」こそ、ほんとはラッキー
そう思えるようになりたいな。

※エクスキューズ3※
しかしこの文章を書くのに、ものすごく「エクスキューズ」が必要だった。
なんでか。
思うに、「世間、常識」のことを「わかった上で、あえて提示したいことを書いてます」と言い続けなくてはならないからだ。
それは私が世間(日本における外界)のことが全然「わからない」からだ。信用していないと言ってもいい。どうしたら社会を信用できるんですかね。
「個人」は会って話せる。でも自分の見る目がないから「違った」なんてことも山ほどある。
どうしてそんな「世間」なんていう曖昧模糊としたものを信用できるであろうか。
「家族・血縁」「国家」っていう壮大な共同幻想なんか、もっと無理だよ(笑)

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▼巻頭イラストは「けそ」様より   とっても好み。・゚・(ノ∀`)・゚・。
https://note.com/tr413




これからも書き(描き)続けます。見守ってくださいm(__)m