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映画「とんかつDJアゲ太郎」を見たよ(2020.11.19)

_人人人人人人人人人人人_
> とんかつDJアゲ太郎 <
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(ババーン)

このパンチあるタイトル・・・! 映画です。 

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原作はジャンプ連載のマンガだそうです。
私はこのマンガのことはまったく知らなかったのですが(すいません),
あまりのタイトルに一目ボレして(笑)見に行ってきました。

で,見てきた感想。

「今年のベスト映画(かもしれない)」

いや~すごくいい映画だった!!!

ネタばれ・・・になるかもしれませんので,
(ちなみに,ストーリーはみなさんが思い描いた通りです! 王道です!)
もし一切情報入れたくないという方は、ぜひ先に劇場へ!


▼興味をひかれた方に、予告トレーラー!

映画予告
https://youtu.be/W7lSi0Zwymk
アニメ第1話(これ見るとマンガ知らなくてもだいたいキャラわかる)
https://youtu.be/W0ryrn94h20


ね?(笑) これ、絶対「いい」映画だと思いませんか??
定期的にこういう,熱くておバカな(いい意味です!!)映画
見たくなるんですよねーーー。

私的この映画の好きなとこ~ 

・DJとかクラブとか渋谷とか,知らなくてもめっちゃ楽しめる!
 私はクラブ?とか行ったことなく,むしろ
 「とりあえず危険」(※偏見)イメージだったのですが
 ・・・この映画を見てクラブというところに行ってみたくなりました。
 めっちゃいい空間じゃないか・・・!
 でも,ニワカが行っていいところなのだろうか。
 わからん。。。どういうファッションで行けばいいかもわからんし。。。
 でも楽しそうです。連れて行ってくれる方募集(笑)

・美術が超かわいい
 ちょっと中島哲也カントクっぽい,レトロなごちゃごちゃ感が可愛い!! 美術はフジテレビの宮川卓也さんと棈木陽次さん! 

▼デザイナーさんたちの記事(フジテレビのサイト)
https://www.fujitv.co.jp/bijutsu/works/movie/works_2011movie01.html

・アゲ太郎がピュアでまっすぐ
 文句なく好感が持てる主人公,大事。

・音楽っていいもんですね!
 洋楽とかおしゃれな音楽とか、まったく無知な私ですが,
 それでも映画見ながら踊りだしたくなるくらい楽しかったです。
 この映画,スクリーンに映してみんなで踊りながら見る映画じゃない?(笑)

・脚本の構造と,キャラクターの関係性がシンプルで明確
 勉強になる。やっぱ王道は強い!
 トンカツ屋とDJという取り合わせが素っ頓狂だけど,
 中身は王道中の王道(少年の成長,友情,勇気)。
 後味もさわやか。(あとでパンフ読んだら全部監督の狙い通りのようです)うーん。さすが少年ジャンプ・・・!(そこ?)

・ダンスが可愛い!&スタッフ力
ダンスは振付稼業air:man! 彼らの振付は、たぶんダンスやったことない人でもちゃんと可愛く見えるフリなんじゃないかと思っていて(いわゆるダンスっぽいダンスじゃなく、そこがいい)私は大好き。それがぴったりハマってた! 他にも、美術さん衣装さん、音楽をセレクトしてくれた人、重要なとんかつはフードコーディネーター、そしてもちろん俳優・・・なんつうか、すごい技術を持った人たちが絶妙な配合で結集していた現場だったんではないか・・・と想像されました。ただの想像だけど、「いい現場」だったんじゃないかな。


▼最後に・・・”不祥事”について思ったこと。

実は,私どこでこの映画を知ったかというと,
映画の本編とは全く関係ないニュースでした。

2人の出演俳優がそれぞれ別件で不祥事を起こした。

これまでは,関わった人が不祥事を起こすと
映画が公開延期になったりすることもありましたが、
それについても「仕方ないのかな」と漠然と思っていた。
「私が観客なら,その俳優のシーンの度に不祥事のこと思い出して,作品に集中できないだろうし」
作り手としてそういう見方をされるのは不本意だろうとも思っていた。

でも・・・見終わった後,
「映画が公開されて本当に良かった」と思った。

当たり前だけど、映画は、公開されなければぜったいに観客には届かない。

たしかに,その俳優が出てくると不祥事のことも思い出してしまう。
でもそれでも「作品自体が知られない,見てもらえない」のは
作り手としては辛すぎるなと,実感したのだ。
(今回の2件の不祥事は個人的なもので,映画に関わった他の全員とは全く無関係)

正直,私はその2人にすごく思い入れがあったわけではなかったです。

でも映画を見て,わかった。彼らの演技を見て,そう思ったのだ。

・・・月並みな言い方だけど,スクリーンの中で虚構の世界で彼らは「その役(キャラクター)」として輝いていた。

たとえ不祥事を起こしたとしても,
人格と演技は,基本的には別ものだと思うのです。

私が見に行った時は,お客さんは7~8割の入りでした。盛況です。
見終わった後の雰囲気・ざわめきも,とても好意的なものだった。これが不祥事を起こしてしまった彼らに届いてほしいと思った。

被害者には正当な賠償をし,
社会的な制裁を引き受け,
法の下で償いをして,
更正して,考え方と行動を改めて,
そのうえで,

帰ってきてほしい。
お芝居の世界に帰ってきてほしい。

これも本当に当たり前だけど,
スクリーンに立てる,舞台に立てる人は,多くはない。
その中でも,たくさんの観客に名前と顔を知られ,応援されるスターとなると,それはもう本当にごくごく少数の人だけ。

努力と才能と運。
それがなくて,またはいろんな事情があって
「そこ」に行きたくてもいけない、
スターになりたくてもなれない俳優は
ごまんといる。

2人とも映画の中では重要な役だった。
いい役だった。

私が脚本を書く側だから
余計そう思うのかもしれないけど,
本当に当たり前のことなんだけど,
脚本家が役を作って,セリフを書いても
お客さんに伝えるためにそれを生身で演じる人が必要なのだ。

そして,この映画でそれができる人は彼らだけだったのだ。
彼らは望まれて,その役を演じることを任された。
この人たちがいなかったらこの作品は成り立たないのだ。

代役ならいくらでもいるとか、そういう意味ではなくて,
この映画の中でこのキャラクターをできるのは
撮影時点では,いろいろな事情で,この人しかいなかった。

だから,彼らは芝居で返すしかないんだと思った。

これで
被害者の方が亡くなっていたり
性犯罪であったとしても
私は同じことが言えるのか正直自信はない。

でも今,この映画を見て思っているのは,
「役者は芝居で返すしかない」ということだった。

もちろん大変だと思う自分だけの話じゃなくなってるとは思うし,
当然,被害者の方のご意向もあると思うけど,
きっと更正して,帰ってきてください。

待ってる。

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これからも書き(描き)続けます。見守ってくださいm(__)m