飯村大樹

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【無料公開】祝福の生クリーム(エッセイ集『サッド・バケーション』より)

 2023年3月18日に通っていた専門学校を卒業した。でも間違えて予定を入れてしまっていて、それで私は卒業式に参加することができなかった。だから卒業できたのかは本当には分かっていない。でも先に用事を入れてしまっていたから仕方がなかった。代わりにその日は八王子まで鳥公園という劇団の『ヨブ呼んでるよ』という演劇を見に行ってきた。  そもそも、この専門学校は高校を出てから2つ目の学校だということも影響している気がした。高校卒業後、最初は名古屋の大学の理学部というところに入った。そ

    • 『サッド・バケーション』取り扱い書店リスト

      2023年の11月にZINE『サッド・バケーション』を個人で出版しました。 通販のほかに、全国の書店さんに取り扱っていただいてます。そのリストを下に掲載します。 どちらも素敵な書店さんです。未知なるものと出会うためにも、ぜひお店で買うことをおすすめします! BOOKNERD(盛岡) すく(秋田) ペンギン文庫(仙台) つまづく本屋 ホォル(埼玉) 本屋 lighthouse(千葉) コンコ堂(東京) SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLER

      • エッセイ集『サッド・バケーション』について

        2023年秋の文学フリマ東京にて、エッセイ集『サッド・バケーション』を発売しました。 内容はエッセイ6本+日記という構成になっています。 目次はこんな感じです。 エッセイの間には、自分の過去の日記を4日分はさんでいます。 内容を一つずつ簡単に紹介します。 人は孤独であり、そのことを寂しく思う夜もあるかもしれないけれど、それでも生きていくしかない、なんとかやっていこうね、ということを書いたような気がしています。うーん、自分で自分の書いたものについてまとめるのって難しい

        • エッセイ集『サッド・バケーション』を発売します【文学フリマ東京・ち-28】

          文学フリマ東京にて、初のエッセイ集を発売します! ブースは「ち-28」です!! タイトルは『サッド・バケーション』。エッセイ6本+日記という構成になっています。表紙の絵は佐藤紀子さんのものをお借りしました。 エッセイの間には、自分の過去の日記を4日分はさんでいます。 内容は、感情と身体にまつわるあれこれです。 「風景になる」は、自分の加害性の発見から出発して、かわいいものが好きになり、ゆくゆくは木になりたいという話。「祝福の生クリーム」は人生で初めて展示というものをやっ

        【無料公開】祝福の生クリーム(エッセイ集『サッド・バケーション』より)

          「代わりに読む人」を代わりに組む

           あなたは「代わりに読む人」を知っているだろうか? 自分の代わりに生活する"もうひとりの虚の自分"が存在するというネットオカルト...ではなく、「代わりに読む人」は雑誌の名前であり出版社である。雑誌の内容は小説や評論、エッセイ、漫画など多岐に渡る。書店では文芸誌の棚に置かれているのを見ることが多い。2022年6月に発売され、順調に売り上げている。そんな雑誌を編集者で発行人の友田とんさんにお誘いしてもらって「組版」した。組版という仕事の存在を知らない人も多いかもしれない。組

          「代わりに読む人」を代わりに組む