30歳のコピー

30歳。10の会社で働いてみえてきた自分


書くことで20代の自分を肯定したい。


文字にしてアウトプットすることは、自分と向き合うための作業でもあるように感じる。

持ち歩いているノートに書きなぐった文字や日記には、時に楽観的で、時に悲観的な、リアルな自分がいる。



いわゆる”就職氷河期”を経験し、なんとか社会人になって、一般企業に入ったものの2年もせずに辞めてしまった。

本音を言えば、入社日にはもう辞めたかった。嫌々働いて半年後には軽い不眠症や鬱みたいな感じだったから、もったほうだと思う。


辞めてから特にやりたいこともなく、そもそも「自分が何をしたいか?」ということについて真剣に向き合ったことなんてなかった。

自分の目の前に並んでいる選択肢の中から”それっぽいもの”を選んでいただけ。

その選択肢も自分が属しているコミュニティなど、外から与えられたものばかりだった。


社会から早々に脱落してしまった自分。
同期や同級生はちゃんと社会人をやっているのに、なぜわたしにはそれができないのだろう?

「社会」や「会社」というものが恐くて、当たり前のことができない自分に存在価値が見出せなかった。

20代は常にどこかで自分を否定的にとらえていたように思う。


とはいえ、生きるために、”やりたいこと”を探し、それを実行するためにお金が必要だから働いた。


模索しているうちに「旅」がやりたいことになったから、

旅をするために稼いで、旅に出るために仕事を辞めた。


正確に言うと、1社目以外は全て派遣社員として働いているから、期間が限られた仕事を選んで、稼いだら後腐れなく旅立った。


旅をしているうちに語学の勉強をしたくなり、ヨガやフリーダイビングが好きになり、また水泳もしたくなったから、そのために稼いだ。


会社を転々としながら働き続け、気づいたら10社くらいになった。

我ながらよくやるなと、思う。

新しく仕事を始める度に、どんどん増えていく経歴。経歴だけではない、旅した空白の数ヶ月も。


昔は面接で自分の経歴書を見る度に、悲観的になって、空白の期間をなんとか取り繕うとしていた。

世間的には、すぐ仕事を辞めることは歓迎されないから。転職の回数は少ない方がいいから。


でも、最近は旅や学びをアウトプットするようになり、仕事にも繋がってきているので、それを肯定的にとらえてちゃんと話そうと思えるようになった。



わたしがやりたいことは何だろう?どんな人生を創りたいのだろう?


そう問い続けながら、旅をし、人生を模索しているうちに、少しずつ点と点が繋がり、色味を帯びてきた。


別に仕事が嫌で辞めたわけではない。目的があって、かっこいいスキルを持ってないから、苦肉の策でそうしていただけ。むしろ、いろんな会社を経験するうちに働くことが面白くなった。


今まで経験した業界は食品メーカー、不動産、商社、金融、広告系、電力会社、その他サービス業など。

世の中にはいろんな会社があって、それぞれの会社の社風やルールがあり働く人の雰囲気も違う。


職種も新卒採用、研修、経理事務、営業事務、一般事務など。条件が合えば(自転車で通える範囲であれば)、なんでもやった。

色々やってるうちに、昔よりも適応能力が上がったように思う。わからないことがあれば、質問したり調べたりして、なるべく早く吸収しようと努力もしてきた。


そのうち、会社に潜入し、その会社や働く人を観察するのも面白くなった。



会社員以外でやっているライターやレッスンなどの仕事。

派遣社員という立場で働くだけでは、欲しいスキルが手に入らないのでやっている。


最近は副業や複業が一般的になってきているので、逆にそれがアドバンテージになり、会社でも働きやすくなってきた。


期間の限られた仕事という性質上、派遣社員でも受け身ではなく「自ら進んで行動する」ということが求められる。会社の外でもいろいろな活動をしているようなバイタリティのある人物が求められるようだ。




「会社員」という文脈で自分をみると、カオスな感じだけれど、人生は点でも面でもなく多面体であり、もっと入り組んだものだと思っている。




仕事ってなんだろう?


「生きる」ってどうゆうこと?


これらの問いを持ちながら過ごし、その答えは未だ見つからない。

みんなはどう思っているんだろう。




職を転々としながら、旅をしながら、模索してきた甲斐があって、条件ではなく「やりたいこと」という観点で仕事もできるようになってきた。


ライターや編集、各種レッスン、イベントの企画など。


これから実現させていきたいものも、まだまだたくさんある。

焦らず、地道にコツコツと、クリエイティブに日々生きたい。


そして頭で考えすぎるよりも、実際に体をつかって動いてみる。
そこで感じた違和感、改善点を大切にしながら創っていく。

実際に動いて得たリアルな体験は、自分にとって何よりも財産だから。


過去は変えられない。変えようと無駄に努力するよりも、そこから学びポジティブに自分を肯定して良い未来を創っていこうと思う。




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