見出し画像

【キャリコン勉強中】ABC理論

こんにちは。

2024年11月の国家資格キャリアコンサルタント試験の合格を目指しているたはらさとみです。

↓↓自己紹介はこちらをご覧ください↓↓



国家資格キャリアコンサルタントは、学科試験ではたくさんの理論家や心理学者の名前や提唱した理論を覚える必要があります…

人名を覚えることや暗記が苦手な私にとってはつらいところですが、理論家・心理学者については調べてみるとおもしろいことも結構あって、「そうそう!私もそう思ってた!」なんてこともあるので、「推し」ができると覚えられるかも!と思っております。

▼理論家に勝手に意気投合しているnoteはこちら▼

そんなわけで、今回は推し心理学者の1人でもあるアルバートエリスについて、勉強したことをもとに、私の推しポイントまとめてみました。

・。・。・。・。・。・。・。・。・。
  こんな人にオススメなnoteです
・。・。・。・。・。・。・。・。・。
◆キャリコンの勉強の内容が気になる。
◆アルバート・エリスについて知りたい。
◆論理療法について知りたい。


■苦手なことも「やってみる」性格にシンパシー

アメリカの臨床心理学者であるアルバート・エリスは3人兄弟の長男として生まれました。
両親は離婚しており、母子家庭。
母親は双極性障害のため、長男である彼が兄弟の面倒を見ていたのがとか…

苦労人であることが生い立ちから感じ取れますね…

そんな彼はいわゆる「女性恐怖症」だったそうなのですが、青年期に驚きの行動に出ます。

公園で100人の女性に声をかけるチャレンジ

です。

要はナンパですよね、

女性恐怖症の彼が見知らぬ女性に、しかもたくさん声をかけるなんて、大変だったことでしょう…

でも、ナンパで彼女は出来なかったものの、会話に応じてくれる女性はいたそうです。

…つまり、このチャレンジで、恐れていた女性は、恐れなくて大丈夫!ということを彼は知ることができたのです。


人間、苦労するとそのまま卑屈になっちゃったり、チャレンジしなくなっちゃったりすることってあると思うのですが、

その点エリスは自分の恐怖症に対して「やってみる」精神で克服しようと挑んだわけですよね。

そのメンタル、かっこいい!

私の座右の銘「いいからやれ」にシンパシーを感じます!

ちなみに、心理学の道に進む前はノンフィクション作家をしたりもしていたらしい。

30なかばで営業畑から人事領域に転職した私にとっては、大きなキャリアチェンジをしている点も励まされます。


■昔の自分に教えてあげたいABC理論

そんなエリスが提唱した「論理療法」の中心的概念と言えるのが「ABC(DE)理論」です。

ABC(DE)はそれぞれ次の頭文字をとったものです。

A:Activeting event(出来事)
B:Belief(信念)
C:Conseqence(結果)
D:Dispute(論駁)
E:Effect(効果)

A(出来事)があり、
その出来事をそれぞれのB(信念)…受け取り方があって、
C(結果)として行動や感情が現れる…というのがABC理論。

あくまで、A=Cではなく、それぞれの個がもつ受け取り方や解釈が、アウトプットとして感情に繋がっているということなのです。

そして、それを前提として、B(信念)がイケてない(不合理)だと、苦しみます。

このイケてない信念のことを「イラショナルビリーフ」と言います。

イラショナルビリーフはいくつかあるのですが、
「~すべき」といった思い込みや、
客観的事実ではなく、自分の感情だけに基づく決めつけ、
「自分なんてダメだ」という思い込み、
必要以上に深読み・先読みしてしまう…といったもの…


ヤダー!全部思い当たるんですけど…

コーチングを学び始めてから、少しは落ち着いた部分もあるかなとは思うけれど、それでも私は特に、必要以上の深読み・先読みをするイラショナルビリーフで、絶望的な気持ち(C:結果)になっていることが多いですねぇ…


では、このイラショナルビリーフをどうするか?というのが、「D:Dispute(論駁)」です。

反駁…「ろんばく」と読みますがあまりなじみがない言葉ですよね。

勉強した結果、私は論駁≒「ツッコミ」と解釈しました。

この突っ込みにはいくつか種類があります。
こちらでは私のお気に入りのツッコミ3選をご紹介します。

1.証明できる?
2.証拠ある?
3.誰トク?

これを知れば、自分で自分の不合理な信念を書き換えて、ネガティブな気持ちや行動をせずに済むわけです。

例えばこんな感じです。

1.朝会社に出社したとき、挨拶したけど返してくれない人がいた(事実)
2.あの人は私のことが嫌いだから挨拶を返してくれないんだ…(イラショナルビリーフ)
3.嫌われていると思うと不安だ…職場ではあまり発言しないでおとなしくしていよう…(結果としての感情と行動)
4.ツッコミ①「嫌われているって証明はできる?」
  だって、挨拶を返してくれなかったから…
  ツッコミ②「聞こえていなかった可能性は?証拠は?」
  本人に聞かないとわからないけど…
  そんなこと聞けないし、聞いても本当のことを言うかはわからない…
  ツッコミ③「嫌われていると思うことで、誰か得する?」
  …しない…
5.「じゃあ、気にするのやめよう。」 (ツッコミによる効果)


出来事に対して傷つくか否かは自分自身が決めていたなんて…と…色々と調べて理論を理解したときは衝撃的でした。

とくに「ダレ得?」は、自責思考をこじらせまくって、自分で自分の心を刺しまくっていた20代の頃の自分に贈りたいツッコミ№1です。

この理論は、繰り返しツッコミを行っていくことでイラショナルビリーフが段々正常化していくのだそう。

女性恐怖症にも関わらず100人ナンパチャレンジをしたエリスも、行動しながら「女性=怖い」、「自分なんか女性に嫌われるに違いない」というイラショナルビリーフを乗り越えたのかな?それがこの理論の原体験だったりするのかな?なんて考えると、これまた一段と味わい深い理論です。

まだまだイラショナルビリーフだらけな私ですが、続けていけば、メンタルがもっと健やかになると信じて、日々ツッコミを続けています。


■「現実は厳しい でも幸せにはなれる」

これはエリスの著書の邦題です。

すごく希望にあふれたタイトルだと思いませんか?

「死ぬこと以外はかすり傷」なんて言葉もあり、こちらの著書の中でも似たようなニュアンスの言葉も出てくるのですが、このタイトルはもっと現実的で、でも優しいというか、勇気がもらえる言葉だなと私は思います。


いかがでしたでしょうか?

キャリコンで学んだABC理論を自分なりに咀嚼してみた内容をnoteにしてみました。

キャリコンの勉強をしていると、「興味ある方は試験終わったら本とか読んでみるといいですよ~」と講師の方がみんな言う心理学領域。
(つまり試験対策中には読むなと…沼だぞという意味と理解…)

合格の妨げにならない範囲で、勉強して理解を深め、生活に活かしていきたいなと思います。

+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?