人前で鏡を見られなかった
私みたいな人間が人前で鏡を見るなんておこがましい
そう考えていることに気づいたのは2年前。
長田杏奈さんの「美容は自尊心の筋トレ」を読んで
どうやって自分嫌いから抜け出したのか思い返してみた。
親の価値観、幼少期の経験、同級生の何気ない一言、思い込み…
そのひとつひとつが重なって自分の容姿が嫌いだった。
「私なんて」で武装して「私なんて」な行動をして「私なんて」な対応を受ける
そこから更に「私なんて」に陥る負のスパイラル。
自己肯定感が劇的に低くプライドが異様に高い私が作られていく。
けれど、ある日 私のことなんか誰も気にしていないという事実に気づく。
私の行動を抑制していた足枷は自分が作り出した幻想だった。
私の容姿がどうなろうと他人には関係ない。
そう吹っ切れてから
イヤなことを変える許可を
憧れを取り入れる許可を少しづつ出していった。
ここまでは4年前の話。
そこから2年経って、自分の容姿を前よりは好きになっていても
人前で鏡を見られないことに気がつかなかった。
何十年もべったりと貼り付けてきた「私なんて」の思い込みは
簡単に剥がせないらしい。
それでもこの4年の間、私はひたすら自分への許可を出し続けた。
憧れの人みたいになろうとしていいよ
好きな色の服を着ていいよ
使いたい言葉を使っていいよ
欲しかった物を買っていいよ
誰かに甘えていいよ
できないって言っていいよ
無謀な目標に挑戦していいよ
敵意を向けたくなるほど渇望する憧れを叶えていいよ
正論でぶった斬りたくなるくらい許せないと思ってることをやってみていいよ
はじめてのおつかいみたいに
自分にとっての大冒険をくり返して
少しづつ自分を好きになっていく
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