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コミュニティ運営は、ひとり法務がマネジメント経験を積める場なのかもしれない〜#わかほう 第2回開催報告に反省を添えて〜

さて、無事に1/24にわかほうの第2回を終えることができました。参加いただいた皆さん、運営スタッフ・登壇メンバーの皆さん、本当にありがとうございました。

今回は、わかほう第2回の準備を振り返りつつ、主催者なりにそこで得た学びを頑張って言語化してみる回にしようと思います。


わかほうとは?

定期的に有志メンバーで行っている、「若手法務交流会」の略です。基本的に「35歳以下」の「企業に所属している」「法務部員」を対象として、交流会を実施しています。

会の流れは最初登壇メンバー4人によるQA形式のパネルディスカッションがあり、その後全体の交流会があるという流れです。

今は私が主催者なので、以下のような「こだわり」がありますが、今後主催者も世代交代しつつその辺も柔軟に変わっていくと良いんじゃないかなとかも思っています。

・1人1000円をいただくこと(払ってもらった分以上の価値のある場にすること)
・登壇/運営メンバーを毎回入れ替え、有志で募ること(主催者が私物化しづらいシステムにすること)
・登壇4名・運営4名の合計8名で全てを回すこと(その代わりに、参加者より強い絆がスタッフの中で手に入ること)

今後参加してみたい!気になる!という方はぜひこちらのアカウントのフォローをお願いします笑
https://twitter.com/wakahou_u35

第2回開催のアップデート


昨年初めてのわかほうを実施したので、今回は第2回の開催となり、運営・登壇メンバーもほぼ入れ替わりました。実は運営4人全員が前回のわかほうに参加していなかった(3名は全く参加しておらず、1名は準備はしたけど当日参加できなかった)ので、主催者の飯田からの説明だけで当日の雰囲気や改善点を把握し、改善を進めてくれました。凄すぎる。

前回のノウハウが使えて2回目は楽になるぞ!と思いきや、ちゃんとアップデートしようとすると、前回の経験が逆に邪魔になったりして、「0→1」の前回と「1→2」の今回ではまた違った大変さがあると感じました。大変な中でもそれぞれ「かゆいところに手が届く」本当に良いアップデートをしてもらった中身を自慢したいのと、こうやってちゃんとアップデートしてくれる仲間に恵まれたことをさらに自慢したいので、1つ1つ紹介させてください。

アップデート①:事前アンケート

実際の回答。結構な量を丁寧に回答してくれている様子が伝わるかなと!

ありがたいことに、前回はイベント公開時数時間で席が埋まってしまったこともあり「早く申し込みをしないと締め切られる!」という力学が働いてしまい、特に後半に申し込んだ方は事前アンケート欄がほぼ空欄になってしまいました。そうなると、登壇で話す内容を考えるのが大変だったり、何か企画するにも「刺さるのかな?」というのが分からなかったりと、手探りの部分がどうしても増えてしまいます。

という悩みを初回のMTGで運営メンバーに伝えたところ「申し込み受付と、事前アンケート分ければ良いのでは?」というシンプルかつクリティカルなアイデアを出していただき、今回は申し込み後にアンケートに答えるという形式を採用してみました。

すると…なんということでしょう…匠の技によって参加者が聞きたい内容や属性が…しっかりわかるようになったのです…。

アップデート②:テーマトークエリアの設定

アップデート①の途中で私が思い出したのが、前回の規模でも「交流したい人と交流できなかった」という感想を持った人がいたことでした。今回さらに人が増えるのでマッチングが難しくなる一方で、アンケートがしっかりと取れそうだから、できれば漠然とした交流ではなく、自分が繋がりたい人とピンポイントに繋がれて欲しいけど、何か良いアイデアないかなと?

「名札に属性を書く」「司会者が属性ごとに手を挙げさせてお互いに顔を覚えてもらう」「テーブルを決めてある程度相手を固定する」等のアイデアをみんなで出し合った中で、最終的に採用したのが「テーマトークエリア」を設定して、そのエリアだけは時間ごとに「こういう人集まれ!」という限定をすることでした。

これについてはぜひみなさんの感想が知りたいです。私は「ひとり法務」のセッションに行ってみたのですが、もう少し『話す内容』ベースで縛りがないと、15分だと自己紹介で終わってしまうなという感触でした。ただ、顔がわかるので、その後話しかけやすくなるという点は良かったのかも?

アップデート③:新企画の書籍協賛

これは今回協賛を名乗り出てくださった先輩・会社さん方がいたことで生まれたものなので、協賛者のみなさま本当にありがとうございました。

実は前回から「この規模で開催を続けていたら、そのうちもしかしたら協賛のお話とかいただけたりしちゃうのかもしれない」というのは主催者として少し感じる部分があり、「どこかの企業やサービスのイメージをつけない」ことを大事にしていきたい」思いと「せっかく申し出いただい先輩の気持ちも大事にしたい」思いがあり、どういう形の協賛ならありがたく受け取れるのかはずっと悩みポイントではありました。

一方で、これも前回開催したことと①のアンケート改善のお陰なのですが、「勉強方法がわからない」「自己研鑽の方法が知りたい」「スキルアップのイメージが湧かない」といったお悩みを若手法務が多く抱えていることが分かっていたので、最初の一歩をわかほうで何か支援できないかなという思いも膨らんでいました。そこで辿り着いたのが今回の「書籍協賛」という形でした。

いきなり主催者が大量の書籍をもらってきたので、運営メンバーはさらに追加課題が増えて大変だったと思います…ごめん。ただ、ブースを設けていろんな人に手に取ってもらう機会を設け、さらに希望者に抽選で本が行き届くというシステムは、本当に全員が幸せになるすごいアップデートだと思いました。

そして本当にたくさんの協賛をいただき、イベントで1人1冊本をお土産として渡すことができ、改めて協賛者の皆さんには感謝しています。イベントでも参加者に伝えましたが、書籍は著者の方であっても決して無料で手に入る訳ではなく、著者自身が「後輩のために身銭を切って」下さった結果なので、何目線だよって感じですが、ぜひわかほうのメンバーには、その先輩方の熱い思いも含めて「糧」として欲しいなと思っています。ちょっと大変すぎたので、次回以降は…うん!また考えます!!

アップデート④:持ち運びしやすいお食事

イベントの企画だけでなく、細かい運営の工夫もご紹介させてください。実は前回の終了後、取り分けるタイプのケータリングが結構残ってしまい、スタッフで持ち帰れなかった分は泣く泣く処分せざるを得ませんでした。

これは開催してみたところ「話すことに夢中であまり食事に手を伸ばさない」「15分に1回席替えを促すことで、皿等を持って移動しづらい」「皿と箸で手が塞がると、名刺交換ができない」などの理由で、おにぎりには手が伸びたものの、ケータリングにはあまり手が伸びない(=残ってもったいない!)ということが学びになりました。

そのため、今回は「片手で食べれるもの」「片手で飲めるもの」に徹底的にこだわってケータリングも準備いただきました。前回参加していないのに、想像力を働かせてアップデートするという、至難の業をやってくれてほんとうにありがとう!!!

今回は廃棄0だったし、カツサンドもおにぎりも気軽に食べれて「会話」の邪魔にならなかったので、これは地味だけどめちゃめちゃクリティカルな改善だったと思っています。

コミュニティ運営は、ひとり法務がマネジメント経験を積める場なのかもしれない


今回主催者2回目をやってみて思ったのは、正直「初回よりも難しい」ということでした。特に「何の情報を伝えて、どう動いてもらうか」が非常に難しいと感じました。そしれそれはきっと私の、"チームで働く"ことの経験不足によるものです。

前回は0から全員で作ったのでメンバーの間に情報格差がなく、会の目的も企画や施策の意図も成功も失敗も、当然ながら全部全員で経験しました。ただ2回目になると、主催者の私は「1回目でこうした」「こういう反省があった」という情報を持っている一方で、他のメンバーは当然何も情報を持っていません。今回は前回参加していないメンバーも多かったので、そうなると私が持っている情報と、他のメンバーが持っている情報に、かなりの格差が出てしまいました。

そのため、前半「みんながアイデアを出して、責任だけ自分が取る」という前回同様の放任系スタンスで進めた結果、おそらく情報共有が全然足りておらず、他のメンバーが全く動けない状態になってしまいました。MTGしても、私が後出しジャンケンのように「実は前回〜」「実は前回〜」を連呼してしまい、あまり他のメンバーにとっても気持ちの良い運営会議じゃなかったのではないかと思います。

それに気づくのも遅くて、正直その後の巻き返しが効いた自信もなく、結局運営メンバーには半ば目隠しのような状態で走ってもらうことになり、本当に申し訳なかったなぁという反省が残っています。これに関しては、本当に申し訳ない。

自分がやりたいことがあって、それを手伝って欲しいなら、もっと序盤から積極的に情報を開示すべきだし…とはいえ本業の傍で手伝ってくれるメンバーに膨大なマニュアルを渡すわけにはいかないし…マネジメントというにはおこがましいのですが、そういった「古くからいるメンバー」と「新しメンバー」が共存しつつ活躍できる環境を作るという経験値が、私自身まだまだ足りていないなと反省した回になりました。

とはいえ、裏を返せば本業でできないこういった経験ができたのは貴重だし、コミュニティ運営はひとり法務がマネジメント経験を積める場なのかもしれないなという風に受け止めて、また次に生かすしかないなとも思っています。今回も優秀なメンバーが揃っているので、きっと振り返って「この情報が欲しかった」「このコミュニケーションが必要だった」みたいな情報を教えてくれるはず。そしてその話を受けて、今回は流石に「わかほう運営虎の巻」的なドキュメントと、次回にキックオフ時にやる「わかほうオンボーディング的」な何かを、私が時間をかけて作る必要があるなという覚悟はできています。

やろうと思えば、他のメンバーのモチベーションをどこに持ってもらうかとか、わかほうで何を叶えてもらうのかとか、もう少し「チーム」として運営メンバーを捉えることで、チャレンジできそうなものもあるなと思っています。会の目的は「若手法務に交流の機会を」からずらすつもりはないのですが、仕事とは違う場でそういうチャレンジができるのは主催者の特権でもあると思うので、また次回も開催しつつサブテーマ的に自分も成長できたらなというのが今回の個人的な振り返りでした。

ということで、みなさん本業とは違う経験が積めるので、ぜひ次のわかほうはスタッフでどうでしょう!!私に振り回される可能性は…うん、高いですが不確実性の高い楽しい場ですよ…!笑

一方で、自分が35歳になったら終わるコミュニティにはしたくないので、あまり自分の試行錯誤やこだわりでダメにする前に、次のリーダーにわかほう自体を託したい気持ちもあったりします。この辺、実は近々話す場をいただけそうなので、後日をまたお楽しみという感じで。

最後に

改めて、わかほうに参加してくださった方、協賛・協力いただいた方、そして何より手伝ってくれたメンバー、本当にありがとうございました。2回目のイベントも無事に終了し、それが何よりの幸せです。

この繋がりがここだけで終わらず、今後も「ざっくり同期」として、一緒に頑張るゆるい命綱のような働きをしてくれていたら、良いなぁと思っています。

ありがとうございました!!!




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