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少人数の勉強会を主催すると、好きな人たちに囲まれてオーダーメイドで自分の好きな勉強ができるという話

最近、勉強会をまた企画して始めました。法務になりたての頃はSNSで内輪で勉強会している人たちの様子とかを見て、「いいな〜どうやったら声がかかるんだろうな〜」って思っていたのですが、最近は自分でも割とゴリゴリ主催するようになってきました。

ただ、本当に最初は右も左も分からず、どこに行ったら勉強会に誘ってもらえるのか、勉強会ってそもそも何をやるのかも分からず。そこから、優しい先輩方に声をかけてもらって勉強会に参加し、自分も主催する側になり、今に至るまでについて、書き残しておこうと思います。

簡単な自己紹介

LAPRASで法務部門の責任者をしています、いいだです。LAPRASでは法務全般にプラスして、働く環境づくり、新入社員オンボーディング 等 興味のある仕事を欲張ってやらせてもらっています。サメが好きでお調子者な、一人法務担当です。

最初の勉強会

ひとり法務になってからというもの、セミナーみたいな一方向ではなくて、少人数での学び合いのような機会が欲しいなと思っていました。でも、知り合いもいないし、SNSとかでやってそうな空気は見るけど、自分には縁のない世界だと思っていました。

そんな感じで半ば諦めていたのですが、ちょうど2年前の2月、法務の互助会というコミュニティに入ったこととnoteで記事を書き始めたこととSNSの絡みもあって、偶然先輩方からお声がけいただき、輪読会に参加させていただきました。

この最初の一歩で「少人数でやる勉強会ってこんな感じなんだ」という雰囲気も掴めたし、レジュメの作り方や考え方も学べたし、何より「話してみたい人には礼儀正しくDMすればいいんだよ!」と師匠が教えてくれたことで、私の中では勉強会がグッと身近なものになりました。

改めて、本当にあの時声をかけてくれた師匠と、一緒に勉強会してくれたメンバーには、心から感謝しています。私の法務人生はここで変わったと言っても過言じゃないです。最初の一歩を助けてもらえる尊さは、何にも変え難い。

そして一回勉強会にお呼ばれした後は、同じメンバーとかその中の一部のメンバーで「実はこれについても勉強したくて」「あ、それ自分も興味あった!」という風に横スライドして、次々に勉強会が繋がっていくこともその時に分かりました。

勉強会を自分で主催しよう!となるまで

最初は先輩たちのレジュメを見よう見まねして、勧められたテーマで一緒に勉強を進めていくことで、かなり成長した実感がありました。ただ、何回か同じメンバーでいくつかのテーマを進めていくと、今度は「自分でも主催、やってみようかな」と言う気持ちになってきました。

先輩と勉強会して色々教えてもらう方が当然楽なのですが、あえて自分でも主催する理由としては、コミュニティを増やしたいという理由と、テーマを自分で設定したいというあたりです。

先輩たちとのコミュニティはあくまで「他人の繋がりに呼んでもらってる」状態だから自分は自分で繋がりを広げないといけないなと思ったのと、あとは他の人が主催している勉強会で、いくら自分が勉強したいテーマがあっても「これ!絶対にこれやりたいです!」とゴリ押しはしづらなと思ったので、『自分が勉強したいテーマで、呼んでみたい人に声かけて、主催しちゃえばいいんだ!』というところに至りました。

後は大層なことを言うと、見ず知らずの上の代の人が私の最初の一歩を助けてくれたんだから、そろそろ中堅と言われる年齢になってきたことで、20代のメンバーの「最初の一歩」を助けるような動きができないとだよな…という、法務のコミュニティに対する恩送り的なものをちょっとだけ自覚してきたというのもあります。

ただ、ここで問題なのは「一緒に勉強しよう」というスタンスではあるものの、私はまださほど知識がないので、本音を言えば「私より詳しい人と勉強会がやりたい」んですよね。とはいえ、素人が「私も何も知らないんですが、勉強会で教えてください!」って突撃するのも何か違うなという感じでここでちょっと悩みました。そこで、最初は大学時代の法学部の関係で人を探して「同窓会がてらどう?」とか「私は細かい論点とかは知らないけど、一人法務で実務はゴリゴリやってるから、そういうので役に立つと思うけどどう?」みたいな感じで声をかけてまわりました。

その結果、初めて自分で主催したのが個人情報保護法の二弁本を読み通す会でした。自分以外全員弁護士という過酷な環境になってしまったのですが、本の読み方やガイドラインとかの参照の仕方等、得るものはすごく大きかったです。普通にひとり法務でやり続けていたら、絶対に手に入らなかった視点やノウハウが手に入りました。

その後、別のご縁で繋がった方起点の契約書審査についての勉強会も実施して終了して、ちょうどまた先週から別のメンバーも加えて会社法の勉強会がスタートしてという感じで、自分主催の勉強会で他の人を勝手に巻き込みつつ、自分がちゃんと勉強する環境を維持しているという感じが今です。もちろん、お誘いいただいた勉強会の方も続けているので、月に3,4回勉強会があり、いい感じに学習のペースができています。

勉強会は「呼ばれる」より「主催する」方がハードルが低いかも?

主催してみて「主催者は主催するだけで感謝される」ということを学びました。これはすごくありがたいんですが、自分より圧倒的な知識があるメンバーに声をかけたとしても「こんなメンバーを集めて、日程調整して、やろうとしてくれてありがとう!」という感じで、私がその分野の素人だろうが無知だろうが、場の設定に対して感謝いただけるんですよね。

なので、最初の時に思っていた「自分よりも勉強が進んだ人とやりたいけど、そんな人に声かけていいのかわからない…」の答えは「主催するなら気にするな!行け!!」なんだなと分かりました。今では怖いものも無くなって「初めまして!勉強会予定してるんですがいかがですか!!」でいきなりDMしたりできるようになりました。(これは自分がSNSにそれなりに投稿していて、警戒されづらいということもありますが…)

もちろん、声かけてスルーされたり「なんだこいつ」と思われたくないと躊躇う気持ちはありますが、そこは「この人から知識のおこぼれをいただきたい!」とか「この人と知り合いになりたい!」いう強い気持ちでカバーしています。そして、人さえ集めてしまえば、オンラインなので特に何か部屋を押さえたりする必要もないですし、勉強方法や本の選び方すら初回に集めて相談しちゃえばいいですし、本当に自主開催の勉強会は言い換えれば主催者用のオーダーメイドな勉強会なので最高だなと思っている最近です。

自分が勉強したい人と、自分が勉強したい本を一緒に勉強できるんだもの。そんなの幸せじゃないか。

勉強会に「呼ばれる」人になりたい

一方で、勉強会の主催はちょっと…いい感じに誘ってもらえたら参加するけど…という気持ちもめっちゃわかります。告白するよりされる方が良いですよね。

先日の法務のセミナーで「私も個人的な勉強会に呼ばれたいです!」というご意見をいただいたり、「いいださんは勉強会とかに呼ばれると思うけど、普通に法務やってる人はなかなか声が掛からなくて…」ということをたまに言われたりするのですが、実は私が知らない人から声かけてもらったのって最初の一回だけで、そこからは「一回知り合った人の繋がり」か「自分主催」の勉強会に参加し続けている感じです。こんだけnote書いて登壇してSNS頑張っても、そんなに声なんてかからないです笑

逆の視点で見ると、自分が勉強会にお声かけするメンバーも、SNSで絡んだことがあってnoteとかで人柄がわかってるメンバーに声かけることも本当に稀にありますが、相手から「情報交換しませんか!」という感じでお声かけいただいて知り合っているメンバーか、後は知り合いのツテで「こういう子がいて、ちょっと機会あったらよんでくれない?」って言われてるメンバーがほとんどです。

なので、最初の一歩を掴むのって自分で動くしかなくて、身近な人に「こういう勉強会やりたいんですど一緒にやってくれませんか」とか「勉強会とかに呼んできてくれる人と繋がりたいのですが、誰か紹介してくれませんか」とか表明するところから始めて、後はSNSとか互助会とかリーガルテックのユーザー会とかでリアルに人と繋がって、「君は誰?」ってなった時ようにせめて自己紹介のnoteなりSNSなりをやって…と、そういう小さな努力が糸を手繰り寄せるようなものなんじゃないかなって思っています。

究極、友達作りと一緒ですよね。自分に魅力があって人が寄ってくる人ならいいけど、普通の人は友達になりたいなら自分から行くしかない。

なので、「勉強会に呼ばれたいです、どうしたら良いですか?」の答えは「繋がりが欲しかったら自分から動こうぜ!」だし、「知らない人から声をかけられる位まで格を上げるよりは、自分で企画して丁寧に繋がりを作ってやった方が早いよ!」かなって思っています。

勉強会の開き方

とまぁ色々書きましたが、勉強会は自主開催した方が、自分のオーダーメイドができて良いからみんなやろうぜ!というnoteでした。最後にご参考までに私が勉強会開催するときの流れを書いておきます。

・題材を決める(又は「この本を通読するぞ!」と決める)
・メンバーを考える(教えてくれそうな人、一緒に学んでくれそうな人等をバランスよく。大体4〜6人に収まるように。)
・声をかけていく(順番に、バランスを見ながら)
・初回のキックオフの日時を決めて、メッセンジャー等のグループを作る
・後はスケジュールややり方(レジュメ作成の有無、通読なのか講師を持ち回るのか等)を決めたら、走り出す!
・終わったら打ち上げする

もうすぐ新年度も見えてきて、新しいこと始めようかなって時期だと思うので、誰かの背中が押せてたら嬉しいです。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

さめ〜

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