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10年後のキャリアなんて描けないけど、多分それでいいよねという話

最近「いいださんは今後のキャリアをどう考えているの?」と聞かれる機会が増えました。恐らく、3月からリアルで人に会う場面が増えてきたからだと思います。この数年間、知り合ってもお会いしたことのない人が多かったので、今まで会いたかった方に会いに行ったり、お誘いを受けたりと、最近は楽しく忙しく過ごしています。

そんな中で、今の私にはハッキリとした「10年後のキャリア」のイメージがなくて、いろんな人からそれを聞かれる度に、少し不安になってしまうのも事実です。他の人から聞く話は未来がすでに決まっていて、そこまで直線で走るだけのように聞こえるけど、自分はまだ歩く道すら決まっていないこの焦り。

きっとこの焦りも、今の時期の大事な葛藤なのかなと思い、今回は今の迷いやモヤモヤについて書き残しておこうと思います。

簡単な自己紹介

LAPRASで法務部門の責任者をしています、いいだです。LAPRASでは法務全般にプラスして、働く環境づくり、新入社員オンボーディング 等 興味のある仕事を欲張ってやらせてもらっています。サメが好きでお調子者な、一人法務担当です。

10年後のキャリアを見据えられない理由

私は今31歳で、紆余曲折を経て法務にたどり着いてもうすぐ3年が経過するという立ち位置です。おそらく私がキャリアを見据えられないのは ①そもそもの性格的な問題 ②これまでのキャリアが独特すぎる問題 ③そして更なる性格的な問題 あたりに原因があるのかなと思っています。

①そもそもの性格的な問題

そもそもの性格的無問題として、私は長期の目標設定や目線を持つのが非常に苦手な人間です。5年後、10年後の自分のイメージと言われても正直全く持ててなくて、キャリアに限らず人生全般に一切それっぽい計画が立てられていません。実は「旅行」とかいう小さな単位でも計画を立てることが苦手なので、ちょっとでも先のことを具体的に詰めて考えることが、本当に苦手なんだと思います。

②これまでのキャリアが独特すぎる問題

そして、今までの自分のキャリアの作り方が偶然の連続すぎたということもかなりこの問題を複雑にしています。現在の仕事で念願の法務職に到着するまでに、営業→司法書士補助者→バックオフィス全般とキャリアの軸を何度も変えており、さらに今も一人法務&兼業法務といった感じでいわゆる「キャリアの最初から法務であった」「法務になってから法務一筋である」といった王道のキャリアを歩いていません

おそらく普通の会社員であったら自分の先輩達を見て「数年後はXX先輩みたいな感じで、さらにその数年後にはXX部長みたいな感じで」とイメージできる部分がなく、社外で知り合った先輩たちの話から推測するしかないので、イマイチ「ベテラン法務」や「法務としてのキャリア」へのイメージが掴めていないこと原因かなと思います。

③そして更なる性格的な問題

とはいえ更なる性格的な問題で難しいなと思うのは、自分がその王道の法務キャリアのイメージを描けたとして、きっとその道を素直に進まないんだろうなということです!あ〜残念…。

おそらく20代後半で初めて法務になれた人に対して、その時点から巻き返す策として「SNSとnoteで発信を頑張って、知り合いと露出を増やしていくといいと思うよ!」と助言する人はいないと思います。裏返せば、多分他の法務の人の真似とか、道筋とかを追って行ってたら今の「法務のいいださん」には辿り着いていない訳で。

そんな王道じゃない「一発芸入試」みたいなのしあがり方で味をしめている人間が、王道のキャリアを知ったところで、採用できないししないんだろうなみたいな、自分を客観的に見た諦めみたいなものもあります。そもそも計画立てるの苦手なんだけど、立てたところでどうせ従わないなら、立てても意味ないよね…みたいな自分を熟知した上での諦めに近い感情です。

目標を一切立てず、今までもこれからもその場のノリで生き抜くつもりかと言われるとそうなのかな…という気持ちになり、なんかすごく雑な生き方してるのかなと悩んでいる日々です。

と、ここまで書いてしばらく寝かせていたのですが、最近、表現が難しいのですが「ゆるっとしたテーマ」のようなものであれば、自分の中に揺るぎないものがいくつかあることに気づいたので、恥ずかしい気もしますが現在の姿を素直に公開していこうと思います。

人生・キャリア・30代それぞれの「ゆるっとしたテーマ」

旦那さんからも「あなたは目標がないんじゃなくて、目標設定が独特なんだと思うよ」と言われたのですが、目標というにはおこがましいが、一応いくつか「ゆるっとしたテーマ」として置いているものがあります。

人生におけるテーマ:自分の身代わりと言えるような本を一冊世に出してから死ぬこと
仕事におけるテーマ:ジーニーのように、誰かを楽しみながら助けられるビジネスパーソンになる
30代のテーマ:文章を書いた対価で高級ホテルに一泊する

人生におけるテーマは10代の頃から実は変わってなくて、「自分の身代わりと言えるような本を一冊世に出してから死ぬこと」です。小さい頃から文字を読むことも書くことも好きなので、自分がこの世に生きた証を何かしら、文章で残せたら幸せだなぁとずっと考えています。

これに関しては、どういう分野の本なのかとかも全然考えてないのですが、将来本を書きたいと思った時に面白みのあるような人生だったり経験だったりを積み重ねていきたい というのがずっと漠然と価値観としてあり、何かしら選択が必要な時等にひょっこりと顔を出してきます。

仕事におけるテーマは「ジーニーのように、誰かを楽しみながら助けられるビジネスパーソンになる」で、これもここ数年ずっと大事にしている価値観です。ジーニーって、ご主人様の願いを叶えるけど、何でも願いを叶えるわけじゃないんですよね。変なご主人様だったら、適当に願いを3つ使わせて終わっちゃう。でも、素敵なご主人様だったら、その人の人生を変えるような魔法を使ってくれる。しかも、自分の身を削って死にかけて叶えることなんてなくて、楽しそうに優雅にユーモアに溢れつつ、そっと叶えてくれる

私自身が何か成し遂げたい世界や、驚くようなアイデアがあるタイプの人ではないので、誰かが見せてくれる面白そうな世界や素敵なアイデアを、そうやって一緒に楽しみながら叶えられるような、そういうビジネスパーソンになりたいな、というのは私の大事な軸だと思っています。

最後の「文章を書いた対価で高級ホテルに一泊する」は、30代の目標です。結婚式の時に泊まったホテルのお部屋がすっごく綺麗で、こういうとこに何を対価に泊まれると最高だろう…って考えた時に、やっぱり「文章を書いた対価で」だったら最高だなと思い、結婚式の翌日に家族にこのテーマを宣言して苦笑されました。

もちろん本業でジーニーになることにも大事なので、その傍として、人生のテーマに踏み出す一歩としても程よいテーマなのかなと思い、寄稿や執筆で個人にいただけるお金で高級ホテルに泊まることが、あと8年くらいで達成できたらいいなと思っています。

他にも、今回の転職(弊社に入社した際)には「次の転職はリファラルで声かけられて転職したいから、そういう人材になれるような会社がいい」というテーマがあったり、40代は「単著を書き上げられるような分野か経験を持つ」というテーマとかどうかなって考えてたり、目標のようで目標じゃないかもしれませんが、ゆるっとしたテーマ設定は自分の人生の中で結構良く登場するかもなぁと気づきました。

10年後のキャリアは描けてないけど、多分それでいい

法務で一般的にキャリア論となると「司法試験受けて弁護士とか目指さないの?」とか、「専門家になるかマネジメントに行くか経営層を目指すか」という話になることが多く、「キャリアの最終地点」を聞かれることも多いです。

その中でバシッと答えを出せない自分に対して不安があったのですが、改めて自分の内側に気持ちを向けてみると「そういう目標設定」はしていないだけで、無鉄砲に走ろうとしてる訳じゃないから、今のゆるいテーマ設定で良いのかなと思ったりしています。

あとはやっぱりまだ、3年やったくらいじゃ、将来的なキャリアなんて選べないなっていう気持ちもあります。もっといろんな人に出会って、いろんな先輩の考えや進み方を見て、たくさんインプットした先に道って決めれるものであって、3年目なんて案外、向く方向さえ間違ってなければ良いのかもしれません。

ということで、法務のキャリアに限らず、いろんな人がどういう思いで仕事をしていて、何を醍醐味としているかを、もっと吸収する機会を増やしていかなきゃなと思うので…先輩方突然DM届いたらすみませんが、よかったら色々と教えてください。

自分が具体的な目標設定をして、それに向かって努力していくことに対しては、全く自信がないですが、面白い道をなんとなく選んで行きそうだなというのは自分を信じているので、また5年後とかにこのnoteを見返して「若いな」って笑えることを楽しみにしたりしてます。

ちょっとまとまらない最後ですが、キャリアの話って難しいので、ここが今の私の全力ということで、今後の成長に乞うご期待!

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