
コロナ対応ーー必要な措置はわかっていたはずだ
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今週はどうしても緊急事態宣言関連の話題になってしまいます.一都三県知事から緊急事態宣言の要請が出た段階での「緊急事態宣言再発出の危険性」,そして発出が確定的との報道を受けての「結局出てしまう緊急事態宣言」では現状での緊急事態宣言発出の無意味さを説明しています.
そして,昨日(8日)よりとうとう出てしまった緊急事態宣言.不要不急とされる様々な活動への風当たりは早くも非常に強くなっている.しかしですね.現代の意味で,意味のある・人間らしい活動ってだいたい生命維持には直結しないんですよね.これについて,中川淳一郎氏が
エンタメ、スポーツ、会食…これらを「不要不急」と批判した政治家は差別主義者。どんだけ我々が「娯楽」によって人生を豊かにできたか。娯楽がない人生なんて、ミジンコみたいなものだ(ミジンコ差別です! とか言うなよ)。人間は娯楽が必要だし「不要不急」なんてことはない。すべて必要火急である
— 中川淳一郎 (@unkotaberuno) January 8, 2021
とツイートしています.御説ごもっとも.しかしですね.私は少なくともひとつ不要不急のものを知っています.それは……緊急事態宣言の発出です.
経済理論とデータで中心に経済・社会,ときに文化について考えてみませんか? /経済学っぽい思考の技術で考えるとビジネスも生活もちょっと違った視点が得られるかもしれません /官庁統計はもちろん,普段は触れることの少ない業界統計,時にはヒアリングや歴史といった質的データも交えながら問題解決のヒントを探していきましょう♪
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明治大学政治経済学部准教授
専門は経済政策.マクロ経済学の実証分析が元々の専攻のはず.最近は地域経済の問題に関心があります.