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【飯田線各駅紹介】金野駅

飯田市・金野駅。路線名の由来にもなった南信の中心都市の南端には辺鄙な駅があった。
かつて当駅の名物と言われた今にも崩れ落ちそうな自転車置き場は近年撤去された。駅までの車道はあまりの狭さと集落までの遠さのため使われることは皆無に等しい。
飯田線の他の何処の駅よりも使われることのないホームの傍に、たくさんのマリーゴールドが咲いていた。自然に溶け込む緑の待合所も美しい。

神聖なる秘境駅

 ここは秘境駅の一つとして数えられる、金野という小さな駅だ。飯田線の“優秀”な秘境駅の中でも、ここは利用者数が最も少ないことで知られている。その上私の出身地である飯田の市内にあるのだというのだから、一際特別感のある存在だと、個人的には思っている。
 この駅は、「飯田線秘境駅号」にて訪れたのが初訪であったが、その際には停車時間がごく短く、その上 人だかりの中であったため殆どこの駅を知ることはできなかった。そこで、中学3年生だった頃の夏、再訪を果たしたわけである。天気は生憎の雨であったが、余計寂しさが際立つような雰囲気の中、訪問できたのは嬉しいことである。ただそのような天候の中でも動き回るのはどうやら私だけではなかったらしい。と言うのも、駅周囲をスズメバチが飛び回っていてなんとも不愉快(?)であった。
 高校生の今となって再びこの近辺の駅を再訪し始めた私だが、この駅だけは毎回のように計画表に見事にその名が乗らない。私の気分的なものなのか、単なる偶然なのかは知れぬが、この不思議な力こそ、この駅の利用者数を路線内最少に留めている要因なのかも知れない(謎)。
 よく分からないが、いずれにせよここへは「3度目の再訪」を果たしたいところである。

2024.04

訪問日:
2022年8月某日

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