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国立大卒、就活で100社受けた末にアパレルベンチャーを選んだ話。vol.4

 ここでは北海道大学法学部卒の僕が、就職活動中100社以上受け、周囲に猛反対されながらもD2Cアパレルベンチャーに就職した経緯を好き勝手に語っていきます。 進学や就職、転職などで悩んでいる方の参考や心の支え、一歩踏み出す勇気になれば幸いです。

 vol.3では僕が就活中に迷走していたことについて述べました。今回は就活での一番の葛藤について語っていきます。

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世間体と葛藤

 実は就活を始めてから8月までアパレルは一切受けていませんでした。アパレル業界の売上が落ちているというのは周知の事実でしたし、アパレルは世間的に見て勝ち組とは言い難いと思っていたからです。ファッションは好きでしたが、その気持ちには無意識のうちに蓋をしていました。

当時の僕は世間体とネームバリューが何より大事だったのです。もちろん収入や福利厚生も変わり、将来の生活にも大きく影響するため重要なことです。しかし僕にとっては好きなことややりたいことに取り組むことの方が、本当は大切なことだったのです。それに気づいたのは、世間的にはネームバリューのある大手ディベロッパーから内定が出たあとのことでした。

 迷走の中で、自分は何かを自分の手で創り出したいという想いがあることに気づきました。その想いと、都市開発という新しい都市を創り出す仕事がマッチした結果、内定を頂くことができました。内定が出た後は内定者の懇親会や内定式も催され、当然僕も参加していました。

「この会社に就職するんだ」

徐々にその実感が湧いてきました。同時に自分の中で小さく小さく疑問が湧き出てきました。

「本当にこれでいいのだろうか?」

80社以上を受けやっと手にした誰もが認める会社からの内定。それなのにこんな疑問は贅沢なのではないか?と思いました。

僕の就活を応援してくれた人の顔も浮かんできます。これまで死に物狂いで就活をした自分の苦労も振り返るとすぐに蘇ってきます。疑問を何とか見て見ぬふりをしました。しかしその疑問は見過ごすことができないほど膨れ上がっていきます。

ーvol.5に続くー


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