見出し画像

人の手が生むデザイン、.URUKUSTが伝える“つくること”の大切さ

ー作り手

財布やバッグなどの革小物を中心に展開するデザインスタジオ兼工房「.URUKUST(ウルクスト)」。
横浜市・都筑区にアトリエを構え、デザインから製作まで全てのプロダクトを自社の工房内で製作しています。

「.URUKUST」のプロダクトは、機能性と洗練されたスタイルが特徴です。
無駄なパーツを減らしつつ、シンプルで使い勝手を一番に考えた財布やバッグを提案しています。

また、素材は独自の仕様でなめされた革を使用。
タンナーさん(革をなめす業者)と相談して作られる革は、牛革本来の自然な風合いをできるだけ残しつつ、上質で、永く使い込むほど上品な艶と味を楽しむことができます。

画像1

ーものがたり

はじまりは、自分で革製品を作ることができるキットからでした。


「.URUKUST」を立ち上げたきっかけは、アパレルメーカーでバッグデザイナーとして活動していた時に感じた、大量生産、大量消費のサイクルに対する疑問。

「もし自分で使うものを自らの手で作れたら、一生大切にできるものになるのではないか。」
そのような想いから生まれた「.URUKUST」最初のプロダクトは、シンプルなデザインと使い勝手の良さを追求したカードケースキットでした。
ものづくりが初めての人でも簡単、かつ気軽に体験できるよう考えられたものです。

手を動かすことによって生まれるプロダクト。既製品を展開されている今でもこの考え方は変わらず、.URUKUSTさんのものづくりの軸となっています。

画像4

.URUKUSTさんのプロダクトは、工房で何度もなんども、時には何十回といった試作を繰り返し、ようやく一つのデザインが誕生します。

手を動かして考えた分だけ、良い構造のものが完成する。
「.URUKUST」のものがたりは、手からはじまり、手で続いています。

ー想い

.URUKUSTさんがブランドを通じて伝えたいこと、それは”つくること”の大切さです。
「.URUKUST」という名前は、「TSUKURU.」を逆さまにしたもの。

昔、“つくること”は暮らしの一部でした。
買うことだけでなく、“つくる”という選択肢がある社会。

しかしたくさんのものが溢れている現代で、だんだんと“つくる”行為は減っていき、素材や方法への関心も薄くなってしまっています。
自ら素材に触れて、実際に手を動かすことで見えてくる“ものの良し悪し”がある。

たくさんの人々にそんな楽しさや発見を知ってほしい、と.URUKUSTさんは考えています。

画像4

.URUKUSTさんの活動はレザークラフトの企画・製造・販売だけに留まらず、教室やワークショップの開催、書籍の出版…。ものづくりの楽しさや大切さを伝えるため、“つくること”にたくさんの人が触れる機会を作り、その魅力を自らの言葉で発信しています。

買うことが当たり前となってしまった現代に、.URUKUSTさんは“つくること”を届けているのです。

ー 作り手情報

.URUKUST(ウルクスト)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?