世界で独りだった
貴方は周りに誰一人味方がいない状況になったことはありますか。誰一人手を差し伸べてくれなくて世界の全てが敵だったことはありますか。
正直「人は一人じゃない」という言葉は割と正論で完全に一人の状況はないと思う。自分が気付かないだけで少し遠くを見れば誰かしら助けてくれる、それが世界の仕組み。だけどあの時の私は確実に一人だった。私の目に映る範囲に味方は誰一人いなかった。あの瞬間は私は一人で生きていたと思う。
元々感情を表すのが苦手だった私は更に苦手になってしまって未だに愛情表現が苦手でしたいことや欲しい物を素直に言えずにいる。あの時誰かが手を差し伸べてくれたらきっとその人に一生を捧げるくらい依存しただろう。そのくらいあの時私はすごく一人だった。
私のことを見てくれる、好きだと言ってくれて味方でいてくれる人がいる。それがどれだけ幸せなことか痛いくらい分かる。同時に幸せが怖くて泣きそうになる。一人になってしまうと二人でいるのが怖くなる。ならいっそずっと一人で良いのにそれを耐えられる強さはなかった。
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