怪談会で話した怪談(後編)
今住んでいる市内に、かつて遺体を風葬にしていたことが名前の由来になっている山があります。
(‥この手の話の常で諸説ありますがそれはさておき)
その話を初めて聞いた時、死装束を着て立っている幽霊の姿を想像をしていました。
麓から見える無数の死装束。そこにはとても厳粛な美しさが感じられます。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という言葉があります。
(調べてみると俳句だそうですね)
幽霊だと思って見ていたものが実は枯れたススキだったということかと思いますが、しかしそれはほんとうは幽霊