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【日曜:雑多な話⑩】「作家」を名乗るということ


こんにちは、アスカです。

もう外に出てはならない。
そう思った日中でした。
命に関わる暑さですね。

そんなわけで、今日は所用を済ませて以降は、
午後からの宝塚雪組東京公演千秋楽ライブ配信を見て過ごしました。
途中休演者はありつつも、公演自体は休みなく、無事に完走できてよかったなと心から思います。

演目自体の感想はすでに記事にしてしまっているので(笑)
よろしければご覧ください↓
だいたい今日抱いた感想も同じだと思います。

宝塚に限らず、舞台や映画、音楽などの藝術作品は、
私の創作活動の原動力の一つ。
きっと辞めることはできないんだろうなあ…。

本日の話題は、そんな私が「作家」と名乗ることについて。

<アマチュアだけど「作家」を名乗る>

私はnoteを始めるにあたり、「一次創作作家」と名乗りました。

しかし、noteを始めるまでは、
こうやって「作家」と名乗ることに対しては、抵抗というか、恥ずかしさのようなものを抱いていました。

だって、私はプロではない。

アマチュアが趣味程度に書いているような状態で、
作家なんて偉そうなことを言っていいんだろうか。

それでも私がnoteを始める時に「作家」と肩書を入れたのには、
きっかけとなったできごとがあります。

以前、北欧関係イベントを主催する社会人サークルに参加していた時のことです。

<”ピアニスト”である人の話>

ノルウェーに留学経験のある、日本人ピアニストの方をお迎えするイベントを開催しました。

その方は、自主製作のCDはあるものの日本でいう”プロ”ではなく、
本業として会社員をされながら音楽活動もしている方でした。

その方が、
留学中に学生たちが「ピアニスト」と名乗っていたことが印象深く、
それ以来自分も「ピアニスト」というようにしている」
というお話をされました。

その方もまた、「プロじゃないのにピアニストなんて言っていいのか」と思っておられたそうですが、
留学生たちの「だってピアノを弾いているんだからピアニストでしょ」という感覚に感銘を受けたとのこと。

日本語の”ピアニスト”と、外国語(この場合英語ですが)の”pianist”はニュアンスが違い、
また単語に対する受け止め方も違っていたのです。

日本では、ピアニストは職業です。
プロフェッショナルを指す言葉になっていると思います。

一方、本来のpianistという言葉は「ピアノを弾く人」に過ぎない。

ゆえに、プロであれアマであれ学生であれ、そもそも趣味で弾いている人であれ、ピアニストに間違いはない。

当時このエピソードを聞いた時、フィンランド留学時のルームメイトが、
「私のママは作家(novelist、と彼女は言ったと記憶しています)。プロではないけど、自分で本を何冊か作ってる」と言ったことを思い出しました。

そのくらい、本当は気軽に使っていいものなんじゃないか、と思い至ったのです。

<名乗ること自体は、もうちょっと自由でもいいんじゃないかな>

日本語における「何かをする人」を指す言葉は、
範囲が著しく絞られている傾向がある
ように感じます。

言ってしまえば、「その道で食べている人にしか使うことを許されない」という雰囲気。

研鑽を積んだ職人のプライドと美学に関係してくることでもあるのだろうし、線引きは重要なものなのかもしれません。

ただ、日本にいると全般的に(私が勝手に、とはいえ)感じることですが、
何につけてもやたらと厳しい。

そして私も、その考え方に縛られていたなと思い知らされたのでした。

もちろん、それでも作家と名乗ることにはぎりぎりまで抵抗はありましたが、

それによって実害が発生するわけではない(笑われるとしても被害は私だけに留まる)ので、
まぁいっかあと。

せっかく新しいことを始めるタイミングでもありましたし。

時代も変わりましたよね。いろんなものが流動的になりました。
インターネットの普及で、プロとアマの境目も(プロの方からすると嫌悪感があるのだと思いますが)かなり緩やかになってるんじゃないかと思います。
せっかくだし、それに便乗しちゃえしちゃえ(笑)


ということで、
ふと「作家」という言葉について思い出したため、
ちょこっと書いてみた日曜日でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2023年7月17日
アスカ
#asuka_78
#毎週日曜は雑多な話

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