人生で千載一遇のチャンスを逃さない方法。こうやって私はシリコンバレーに行った。
「シリコンバレー」という名前は、誰もが聞いたことがあるだろう。ITに詳しい人なら、尚更だ。
言わずと知れた、世界最高レベルのIT企業が集まる場所であり、スタートアップの聖地でもある。
出典: Silicon Valley’s Largest High Tech Companies
SEとして退屈な日々
私は新卒でSEとして数年働き、仕事に退屈していた。仕事も慣れてきたが、毎日のルーチンワークで刺激もない。
「仕事のやりがい」なんていう大人は嘘つきだと思っていた。
今の仕事をやっていて、未来はあるんだろうか。漠然と不安を抱える毎日だった。
ある日、YouTubeで有名なスティーブ・ジョブズの卒業式の動画を見る時があった。
とは言っても、根拠もなく自分が「特別」だと思っていた学生時代に何度も見たスピーチだ。
社会人生活に飽き飽きし、なんとなく自分の毎日を変えたいからYouTubeで検索しただけである。
動画を見ていると、こんな一言があった。
「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうか」と。「No」という答えが何日も続くようなら、何かを変える必要があると気付きます。
心の奥底から感情が湧き上がってきた。
こんな毎日を続けて、人生が終わってたまるものか。
私は仕事で退屈な日々を過ごしたおかげで、このスピーチの意味が感覚でわかるようになっていたのだ。
これは私の人生だ。自分のやりたいことをやってから死にたい。
夢への高いハードル
私が人生で消化したいToDoリストの最上位は「シリコンバレーに行きたい」だった。
世界で最高のIT都市。ITが死ぬほど好きでこの業界に入ったんだ。行ってもバチは当たるまい。
当時はインフラ業務をやっていたこともあり、休日出勤・年末年始の作業は当たり前である。
海外に行こうとしても、連休中にはメンテナンスが入ることが、殆どだった。それではアメリカに行けるわけがない。
それからは、どうやってスケジュールを確保するかを毎日考えていた。
千載一遇のチャンスが到来した
ある日、チャンスはやってきた。
元号が平成から令和に変わる2019年4月から、超大型連休が出来上がったのだ。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001467.000001348.html
これだけ長ければ、休日出勤をしても、なおアメリカに行くまでの休みが確保できる。
私はすぐ上長に確認を取り、GWに休暇申請をした。
説得のためにそれまでにハードルとなり得る大きな仕事は、すべて片付け、毎日残業をした。
そうすると不思議なことに、あれほど嫌だった仕事も、苦ではなくなっていたのだ。
なぜか?
大げさではなく、私はシリコンバレーに行かずに死ぬのは嫌だった。
シリコンバレーに行くためだったら、今の仕事をやる意味があると思ったのだ。
もちろん人のやりたいことなんてそれぞれだ。
私の場合は、シリコンバレーに行き、外の世界を見たかったのである。
こうやって私は、シリコンバレーのあるアメリカに行くチャンスを作った。
往復100万円の航空チケット
言うまでもないことだが、ゴールデンウィークの航空チケットは高い。日本からアメリカとの往復チケットは高いものなんて100万円超えていた。
そして、これは自業自得としか言いようがないのだが、私は新卒の時に給料を全部使う生活をしていた。実家ぐらしなのに「日本の経済をぶん回す」とか言いながら、服とかガジェットや寿司に給料を全額ぶっ込んでいた。
さすがにカードの明細を見て反省し、貯金は再開していたが、それでも100万円は現地での滞在費を考えると、とても無理な金額だ。
では、諦めるか?
私は諦めたくなかった。
だからここで、視点を変えた。
ゴールデンウィークは、日本のイベントにすぎない。
どこの国でもいい。一度海外に出てしまえば、そこにゴールデンウィークはない。
勘のいい人ならお気づきかもしれないが、トランジットという方法を使った。
つまり、他の国を経由するチケットを取ったのである(後の記事に書くがこの選択で波乱万丈な目にあった)
私の取ったチケットの経路は「日本→カナダ→アメリカ」だった。
※ ちなみに使ったサイトはエアトリである。スカイスキャナーでも良かったが、価格が変わらなかった上、当時はエアトリの日本語サポートが一番充実していた。
これだけで100万円の往復チケットが30万円になった。高いものを安く買う方法を知ったのである。
ちなみに下記は当時の支払いメールだ。キャッシュバック額が心もとない。
まとめ
・人生で後悔しないために自分のやりたいことがなにかを見極めよう。
・チャンスは作り出せる。そのために日頃から達成する方法を考えておこう。
・視点を変えてみれば不可能が可能になる。
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