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SIerからWeb系企業に転職する人は大勢いても、Web系からSIerに転職する人はわずかなのは何故か?

自分は様々なITエンジニアと交流したことがあるが「技術が好きでITエンジニアになった人」でSIerからWeb系企業に転職した人は大勢いるけれど、Web系からSIerに転職しようと決めた人は見たことがない。

もちろん、これは自分の観測範囲内の話でしかない。だから単なる偶然かもしれない。
ただ同僚や友人やSNS・勉強会で知り合った人など、少なくとも80人以上のITエンジニアから仕事の変遷を聞いて、これなのだ。

一方で、中小から大手、大手から中小に転職をする人は全然いる。
たとえば誰もが聞くようなメガベンチャーから中小企業に転職してくる人は意外といる。


給料が安くなる転職を受け入れる人もいる。
未経験からITエンジニアになる人もいれば、ITエンジニアからまったく違う業種に移る人も大勢いる。

正社員からフリーランスになる人もいれば、フリーランスから正社員になる人もいる(私はどちらも経験した)

繰り返すが、それでも技術が好きな人でWeb系からSIerに転職しようと決めた人は見たことない。

両方を経験した人から見ると、別に理由は全然不思議でないことだが「オトナなITエンジニア」は、大っぴらにこの答えを教えてくれないだろう。

個人的にこのことは、SIerの求人票に法的な告知事項としてデカデカと警告を書いておくべきなんじゃないかと思う程だ。

一つだけ言えることは、本当に技術が好きな人はSIerにずっといるべきじゃないということだ。

優秀なプログラマーの人までもが「下流工程」と呼ばれ不当に安く扱われ、人月商売が常態化しているSIerの業態は技術者にとって構造上の問題があると言わざるを得ない。

技術が好きな人で、Web系で働いている人がSIerに戻りたがらないのは、単純にSIerで優秀な技術者が軽視されているからだ。


それでも「そんなの一概に言えないよ」ってクールに振る舞う人や「SIerでも優秀な人が働いてるよ」とか「SIerで楽しく働いてるよ」と言う大人は大勢いるだろうし、それは事実だろう。

そう言う人に出会ったら、是非とも次の質問をしてほしい。

  • あなたはSIerとWeb系の企業、どちらとも働いたことがありますか?

  • あなたは技術が好きですか?

  • あなたがWeb系にいるならSIerに戻りたいですか?

すべてにYesと嘘偽りなく答える人の割合は、きっと少ない。

もちろん何事にも例外はあるだろうから、反論があったとしても全然おかしくない。
別にこんな記事の戯言なんか、すっかり忘れてほしい。

ちなみに、この記事を書いた目的はSIerで働く人を攻撃したいわけでも、SIerに故郷の村を焼かれたからでもない。

この記事は、新卒の頃にSIerで働くと決めた自分が知りたかったことを率直に書いたまでだ。


もしあなたが若い人でITエンジニアになりたくて就職活動をするときは、是非とも、この記事のことを思い出してほしい。

そしてこんなネットの記事やSNSだけでなく、多くの実際に働いているITエンジニアに話を聞いてみて、あなたの人生について慎重に決断を下してほしい。

自分が望むのは、それだけだ。


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