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ジェンダーを議論する中で見えてきた、日本の組織でダイバーシティーが進まない理由

こんにちは。
株式会社Kanatta代表取締役社長の井口恵です。

昨日のClubhouseは豪華ゲストがたくさん参加してくださり、かなり盛り上がりましたー!!!

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イー・ウーマンの佐々木かをりさんや、グロービス経営大学院学長の堀義人さんをはじめとする錚々たる方々がお忙しい合間を縫ってご参加くださいました。本当にありがとうございます!!!

そういう意味でやっぱりClubhouseはすごいですね。
勇気を持って声を掛ければさまざまな著名人とお話しできます!

そんな素晴らしい方々とのお話の中で昨日私が学んだことは、ジェンダーとはまた別の日本の課題。

今日はそちらについてお話ししたいと思います!

長い会議は悪という思い込み

そもそも今回の事の発端は「女性がたくさん入る理事会は時間がかかる」という発言。
女性は話が長いという差別発言という問題とともに、会議が長いことに対する悪いイメージがあるという課題が隠れています。

なぜ会議が長いとダメだという印象があるのか。

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それは会議で建設的な議論がなされていないからです。

昨日挙がった意見としては、日本の会議はお互いが自分の意見をただ主張しているだけで、議論がなされていないというもの。
なので、いくら長い時間会議をしても何も生まれず、結果として「長い会議=悪」というイメージに繋がっているのです。

確かに冗長な会議は避けたいですし、せっかく参加者全員の時間を使うのであれば効果的な時間にしたいですよね。
ただ、ここで大事なのは、時には十分な時間をかけて議論を行い、結論を出す必要があるのも事実だということ。

しかし、そのような建設的な会議がなされていないので、しっかり議論することも大事であるという事実が無視され、短絡的に「長い会議はダメ」という印象になってしまっているのだと思われます。

では、なぜ建設的な会議がなされないのでしょうか。


議論することに慣れていない日本人

まず、そもそも日本人は幼い時からトレーニングを受けていないので、Debateに慣れていないことが指摘されました。

こちらに関しては私も感じていたことなので、とても共感しました!

以前こちらのnoteにも書かせていただきましたが、海外の学校はとにかくプレゼンやDebateを重視します。

よって、自分の意見を言うことや、さまざまな意見がある中で議論をして結論を出すことに幼い頃から慣れています。

しかし日本では、先生が一方的に正解を教えてくれるような授業が多いです。
それにより、「正解は一つ」という思い込みが生まれてしまったり、権力のある人の意見に迎合する、というような構図が生まれてしまっているように思います。

森さんの発言も、一義的には発言されたご本人に責任があると思いますが、森さんのように権力がある方が発言をされたときに、誰も意見を言わず(または意見を言った人はいたものの)、議論が起こらなかったことに潜在的な課題があるのではないでしょうか。


議論がなされないことの弊害

では、議論がなされないと何が起こるのでしょうか。

まず、最終的に強い人の意見に全員が迎合することで、マイノリティーの方々が居づらくなります。

つまり、異なる意見を持つ人同士で議論をすることに慣れていないことから、異質な人が排除されていくという構図が生まれ、同じような意見を持つ人しか生き残れないという状況になります。

結果、どんどんダイバーシティーが損なわれるのです。

ここでのダイバーシティーとは、ジェンダーに限らず、色んな意味での多様性です。
国籍や人種はもちろんですが、そのようなバックグラウンドの話のみならず、他の人とは異なる価値観や意見を持っている人という意味での多様性も含まれます。

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三人寄れば文殊の知恵」という言葉があるように、本来会議の醍醐味は多様な意見を持つ人が集まることで新しい解決策が生まれること。

その恩恵を受けられていないということは、ダイバーシティーが生まれないという問題とともに、新しい発想が生まれることも阻害されることになるので、企業としてはイノベーションが起こりづらくなるという問題も発生します。

考えれば考えるほど根深い日本のダイバーシティーの問題。。

本当に解決するためには教育システムから抜本的に見直す必要がありそうです。

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