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お互いにないものを補完しあえる関係が性に合っている、かも。

「オーボエ吹いてるんですよ」

先日、医療ライターのオフ会で隣になった方のセリフ。

中学生の頃フルートを吹いていた私の脳裏に、当時の練習風景がよみがえった。私はオーボエのまぁるい、哀愁感たっぷりの、なんともいえない音が好きだった。その方に出会うまで忘れていたけれど。


オフ会の数日後、オーボエ×ピアノ×おしばい「モーツァルト物語」と、これまたタイムリーな組み合わせのフライヤーを、娘が学校から持ち帰ってきた。

ふだんならポイっとなるところ、迷うことなく申し込み、演奏会へ行ってきた。

芯のある、まっすぐなオーボエの音色。一つ一つの音の処理が丁寧すぎる!これぞまさにプロの技!

ピアノは和音も出せる。低音の力強いベース、高音の旋律や装飾もできる。打楽器的な要素もある。まさに万能楽器。唯一の弱点は、ロングトーンが出せないこと。

その一方で、オーボエをはじめ、管楽器のほとんどは和音が出せず、ピアノほどの音域がない。でもロングトーンが大得意。

こうした楽器の特性を補完し合うような関係性っていいな、と再確認。それぞれが自分の強みを伸ばし、足りないところは補い合える。

しかも今回の演奏会には「演者」のおしばいも。たったひとりの「演者」が語るモーツァルトの生涯に演奏が加わると、クラシック音楽や歴史が「分かりやすい!」ものに変化する。

以前は弱みを克服することに力を入れていた時期もあった。

でも、この先、あと何十年も仕事ができるわけではない。できないことや苦手なことは、得意な人に頼ってもいいじゃないか!なんて開き直りも入ってきた。

今後も自分の強みを磨きつつ、弱みは認め、いろんな方の力を借りて補い合える場を増やしていきたい。


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