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“自身を演じる”、インスタの闇!?

いま、店の集客は容易である。“インスタ映え”する店舗・商品を作れば、女性たちが写真を撮りに来てくれる。「質」は二の次。写真写りが良いかどうかで判断される。

「可愛い」「お洒落」が、すべての基本。自身のインスタにどれだけ注目が集まるかに、心血を注いでいる。“自身の見られ方”を追求しているのである。

自己研鑽して目立ちたい、ということではなく、上っ面だけで良いので、お洒落に見られたいのである。ネットだけで繋がっている彼女たちは、実際に会うことも少ないので、真実の姿などどうでも良いのである。

すべてが虚構だとしても、ネットの世界では、それが自分自身。まるで女優のように、自身を演じているのである。演じている自分も真実の姿だと思い込んでいる。いや、思い込もうとしている。その役を演じきるために彼女たちは、毎日のように出掛けて行くのである。

だが、中には暴走している女性も少なからず存在する。見ためが可愛いジェラートがあると知ると、すぐさま店に行き、写真をパシャ。少しだけ食べて、残りは捨ててしまうのである。可愛くて美味しいジェラートを食べたいのではなく、写真を撮りたいだけ。人としてのモラルは、どこに行ったのか。

また、昔ながらのレコード店に行き、「可愛いレコードジャケットを探しているところ」というキャプションをつけるためだけに写真を撮り、すぐに店を出て行く女性もいるという。写真のために店を利用するだけで、興味すらないのである。まったくの嘘で固めた世界を作り上げているのである。

何のために? 誰のために? それで満足感が得られるのか?

こんな人たちを見ていると、バブル期に浮かれていた人たちが、可愛く思えてくる。高級フレンチでワインを語り、高級ホテルでルームサービスを頼む。リムジンで彼女のお迎えに行く。馬鹿げているが、実際に体験したことは、貴重な経験として残る。

興味もなく、熱中しているわけでもない、嘘の情報を垂れ流すことに、人生の貴重な時間を費やすのは愚かである。精神に異常をきたしていると言うのは、言い過ぎだろうか。

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