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公務員にプロの仕事を見せてやれ!

佐賀県にある武雄市図書館が、その運営を民間に委託し、成果を上げている。落ち込んでいた利用者数が大幅に増え、地域に「図書館を利用するという知的な文化」および「本を読む習慣」を根づかせている。

私はかねてより、役所の仕事は民間にアウトソーシングすべきだと言っている。特に事務系の仕事はやることが決まっているので、外注しやすい。給料の高い公務員に簡単な仕事をさせるのは、もったいない。外注した方が、安く処理できるのである。

しかも、アウトソーシングする先は、プロの集団。どれだけ効率的かつ効果的な仕事をするのか、公務員はよく見ておくことだ。プロの仕事を知ることになるだろう。仕事の厳しさを知ることになるだろう。

この武雄市のケースでは、単なる図書館運営ではなく、書店を経営する視点での魅力づくりにも力を入れている。幅広い年齢層の利用者それぞれが、快適な時間を過ごせるようになっている。民間でなければ、到底できないことだろう。

ほとんどの公務員が、民間を経験したことがない。独自の規律と独自のテンポで、非常に非効率的な仕事をしている。加えて、創造性のカケラもない、というのは言い過ぎか。本人たちは、それに気づいていない。常に成果を求められる民間の仕事術や取り組む姿勢を学んで欲しい。

民間での実務経験がある人を、公務員として採用する制度を作った方が良いのかもしれない。本当に厳しい世界を知らない人間が、庶民の立場に立った住民サービスを提供できるとは思えない。民間のような“お客さま第一”という思想・姿勢を持つべきである。そのためには、民間の仕事から学ばなければならない。

民間への委託・民営化は、もっと進めるべきである。同じ土俵に立てば、自分たちの“生温さ”がわかるだろう。

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