見出し画像

楽食探訪:禁断の高級レトルトカレーに手を出してみた!

スーパー庶民には買えない、
高級レトルトカレーを買ってみた。

これまで、スーパーの棚に並ぶ、
高級レトルトカレーを眺めては、
一度は食べてみたいなぁ〜と思っていた。

でも、すごく高い。

だから、絶対に手を出さないと決めていた。

普段買っているのは、
値段の割には美味しいじゃないかという、
1つ80円ほどのもの。

とても安いけど、これが美味しい。

200円以下のものは、あれこれ試してきたけれど、
ハウス食品の「カレーマルシェ」以外は美味しくない、
あるいは、値段ほどの価値はないと判断してきた。

カレーマルシェは美味しいと思うけど、
いつもの80円と天秤に掛けると、80円の勝ちとなる。

でも、でも、売り場の前を通ると、つい見てしまう。
お高いレトルトカレーを。

やっぱり食べてみたい。
が、500円以上もする。
1皿分が、だ。

弁当を買うのと変わりはない、と思えば良いのだけれど、
私は弁当の方が好きで、価値も高いと思っている。

なので、比べる意味はない。

となると、益々買えない。

そんなことを思い始めて、もう何年過ぎたのだろう。

でも、天使は突如現れた。
えっ、悪魔か。

ええいっ、買ってしまえ!

本当にいきなりだった。

で、嫁はんとふたりで、各々が食べたいものを選んだ。

嫁はんは、「但馬屋 牛たん CURRY」。
私は、「飛騨高山の名店ビーフカレー」。

どちらも600円近い。

「但馬屋」は、黒毛和牛の熟成肉専門の
焼肉・ステーキ店で、創業50年になる。

飛騨高山の方は、「キッチン飛騨」という、
飛騨牛ステーキ専門店で、創業53年。

どちらも多くのファンを持つ、有名店だ。

期待は大きくなる。

でも、有名店のカレーだからと言って、
美味しいとは限らない。

レトルトなので、お店の味を
そのまま再現しているわけではないし、できない。

それに、お店は監修して、味のチェックをしてるだけ。

そんな裏事情をわかっていても、やはり有名店なので、
きっと美味しいだろうと、強く思っている。

では、食べるとしよう。

テレビに出ている人が、食べていきなり、
「うんまっ!」と、大袈裟に言ったりするが、
そんなすぐに味の判断ができるだろうかと思っていた。

でも、飛騨のカレーを食べてみると、
テレビと同じように、いきなり「おっ、うまいっ!」
と言ってしまった。

安いレトルトカレーはいろいろ試してきたけど、
こんな味わいは初めてだ。

言葉にするのは難しいけど、
カレーでは味わったことのないコクがある。

深い味わいと言っても、伝わらないか。

さまざまな具材の旨みが混ざり合った、
ただ美味しいとしか言えない味。

甘味はすごく感じる。
あとの方で、スパイシーさが残るが、
辛過ぎることはない。

ただ、肉は、レトルトになると、
ブランド牛であっても、美味しくはない。

どんな肉でも、同じような味になる。

これは仕方がないので、忘れることにする。

肉のことはさておき、美味しいことに間違いはない。

これは、初体験。
こんなカレーを食べたことはない。

昔、カレーショップを食べ歩いたことがあるけど、
その中でも1番だと言っても良い。

味見をした嫁はんも絶賛していた。

「今度、私これ買う」と言っていたが、
高いので買わない。

私も、もう一度食べたいけど、
庶民は我慢しなければならない。

で、もう1つの但馬屋を味見させてもらった。

「スパイシー! 辛い!」。

牛たんは、牛たんであることはわかるけど、
カレーに入れてしまうと、味は薄くなり、
どうでも良い存在になる。

感想は以上だ。

あぁ〜、もったいないことをした。

同じような値段の高級レトルトカレーなのに、
これほど違うとは思わなかった。

初体験は面白かった。
美味しいカレーがあることもわかった。

でも、高くても美味しくないカレーがあることも
わかった。

庶民は、そんなギャンブルを
頻繁にすることはできないので、
最初で最後になったかもしれない。

私の小さな夢は叶った。

よろしければサポートをお願いします!頂いたサポートは、取材活動に使わせていただきます。